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リリーは一番前に出て、その光景を見た
5対1だが、Aは一歩も引けを取っていなかったのだ
なんならスリザリン生の方が若干押されている
｢凄いな｣
隣でシリウスが呟いたが、リリーは心配とAの強さに驚いて何も返せなかった
｢とっととくたばってくんないかしら！｣
『あら、お友達は2人とも倒れたの？』
｢そうよ、あんたのせいよ！出血もしてる！｣
見れば倒れている女子生徒2人は何を受けたのか頭や手足から軽い出血をしていた
『ごめんなさい、私、目が見えないから状況がよく掴めないの』
Aはそう言って、杖を抜いた3人のスリザリン生を縛り上げた
『最初は3対1だったのに、いつから5対1になったの？』
｢A！｣
リリーは耐えきれずにAの前に飛び出した
『リリー？』
｢あんた達、これで分かったでしょう？Aは出来損ないでも何でもないわ！｣
リリーがスリザリンに、観衆に向かって言った
｢この子は誰よりも努力しているわ。それなのにどうしてみんな馬鹿にするのよ！｣
『リリー、落ち着いて』
｢落ち着けだなんて…！｣
そう言ってリリーがAの方へ振り向いた途端、Aは崩れ落ちそうになった
後ろからシリウスが倒れそうになったAの手を掴む
Aの意識はそこで途絶えた
｢魔法の使い過ぎで体力が無くなったんだろうね。ここまで追い詰めるなんて、君たち、それはグリフィンドールに喧嘩を売ったってことで間違いないよね？｣
ジェームズがリリーより前に出て、そう言ってスリザリン生を睨みつけた
はやし立てていたスリザリン生が前に出ると同時にグリフィンドール生の多くもジェームズ達の周りを取り囲んだ
一触即発の中で、マクゴナガル先生の声が響いた
｢おやめなさい！一体、なんの騒ぎですか！｣
マクゴナガル先生は生徒たちを掻き分けて、中心にやってきた
｢Mr.ポッター、またあなたですか！｣
｢違いますよ、先生。先に手を出したのはそこで倒れている女子2人と逃げようとしているあそこの女だ｣
ジェームズが指さした3人目の女子はビクリと肩を揺らした
｢マグル生まれであるエバンズを貶したそうですよ。Aの盲目も｣
そう説明した途端、マクゴナガル先生の怒りがジェームズからスリザリン生へと向いた
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サンマ(プロフ) - 小夜さん» ありがとうございます。盲目を書くのは私も初めてなので、表現しきれてないところもあると思いますが、最後まで読んでくれると嬉しいです！ (2023年1月3日 21時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 盲目の夢主の小説初めてです！本当に綺麗で素敵な物語で、読みながら夢主の感じてるものがすごく伝わってきます！！シリウスの良い所もすっごく出てて大好きです！！応援してます！(: (2023年1月3日 14時) (レス) @page35 id: e0f7d925b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年9月4日 22時
