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Aはスネイプを助けるつもりはサラサラなかったが、リリーを助ける気は100％あった
｢あの穢れた血、見た？またスリザリン生を助けてたわ｣
｢また？もしかして、卒業した後に殺さないで、って懇願するつもりじゃない？｣
｢やだー｣
クスクスと笑う気持ちの悪い声が聞こえる
Aはレポートを書いていた手を止めて、耳に集中した
｢ほんと、今年は最悪の年ね。目が見えない出来損ないに、スリザリンに媚びる穢れた血｣
｢しかも赤毛って。典型的よね。もしかして、他のスリザリン生にも媚び売ってるんじゃない？｣
｢体を使って？｣
その言葉に3人は高い声で笑い出した
どんどん聞こえてくる卑しい声に苛立ちが募ったAは立ち上がって杖を取り出して木陰から出ていった
｢あら、聞かれちゃった？｣
『今すぐその口を閉じろ。汚らわしい純血主義者共め』
その言葉で3人の息の仕方が変わった
馬鹿にしていた相手に完全な敵意を持って、杖を抜き取る布が摩れる音
そして、杖が風を切る音
『ペトリフィカス・トタルス！』
Aがすぐに放った呪文は1人に命中し、2対1の決闘が始まった
リリーは人が行き交う廊下を全速力で走っていた
前を行くはジェームズ率いる悪戯仕掛け人だ
全員が焦っている、というよりグリフィンドール生全員がその報告を受けた瞬間に、緊張が走るだろう
君たちの寮の盲目の子がスリザリン生相手に決闘している、と
｢ポッター、早く行ってよ！｣
｢これでも全速力だ！｣
リリーの言葉にジェームズは大声で返した
ようやく決闘している場所である湖付近の森に辿り着くと、周りは囃し立てるスリザリン生と怒号を上げるグリフィンドール生、そしてそれを見守るレイブンクローとハッフルパフ生というように囲まれていた
つまり観衆のせいで逃げ場が無くなっているのだ
中心を見れば、ほとんど5対1の状態だった
リリーは目を見開いて、すぐに観衆をかき分けて中心に向かう
｢どいて！どうして誰も助けないの！｣
リリーが悲痛な声を上げる
｢手を出すなって言われたのよ！｣
グリフィンドール生が悲しげな声を出した
｢どうして……｣
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サンマ(プロフ) - 小夜さん» ありがとうございます。盲目を書くのは私も初めてなので、表現しきれてないところもあると思いますが、最後まで読んでくれると嬉しいです！ (2023年1月3日 21時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 盲目の夢主の小説初めてです！本当に綺麗で素敵な物語で、読みながら夢主の感じてるものがすごく伝わってきます！！シリウスの良い所もすっごく出てて大好きです！！応援してます！(: (2023年1月3日 14時) (レス) @page35 id: e0f7d925b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年9月4日 22時
