Dark Magic ページ31
『それに、スネイプにも虐められる要因があるのよ』
｢闇の魔術に興味を持っているってだけよ。Aだって、闇の魔術に対する防衛術で闇の魔術を調べるでしょう？｣
『それとこれとは違う何かよ』
リリーが草をむしるのをやめて、考え出す
｢分からないわ。どうして、セブルスだけが虐められないといけないの？ジェームズやほかの生徒たちは正当化しているけど、あれは明らかにやり過ぎよ｣
その言葉にAはリリーの髪を撫でるのをやめた
『そんなに酷い？』
｢えぇ、そりゃもうね。教科書を落としたり、水をかけたり、酷いものよ。何より酷いのはそれを見て笑っている連中よ｣
『リリーが話してみたら？ジェームズに』
｢言ったわ、何回も。でも関係ないことに口を挟むな、ですって。何様なのかしら｣
『ジェームズ様ってとこ？』
Aがふざけたように言えば、リリーはうんざりしたように鼻で笑った
ジェームズもスネイプもリリーへの恋心が邪魔をしている
Aが間に入っても、何を話しても、あの2人のいがみ合いは止まらないことは分かりきっている
それに、この時代に闇の魔術に心酔していくスリザリン生がどう映るのかも
『リリー、この際はっきり言うけど、私はスリザリン生と付き合うのはやめた方がいいと思ってる』
｢A！｣
『分かってる。スネイプは悪い子じゃない。でも、闇の魔術に心酔していくのは見ていてあまりいい思いはしないもの。
リリー、私、心配なのよ。私は目が見えないけど、そいうことは人の声や視線が教えてくれる。
今の時代は純血主義者たちが優勢すぎて、マグル生まれや差別を受けてきた人達は敏感だもの。そんな人たちの味方をしたらリリーまで悪く言われちゃうわ』
Aが心底心配していることが伝わったのか、リリーは安心させるようにAを抱きしめた
｢私はセブを守りたいの。例えそうなったとしても。だから、A、あまり心配しないで｣
リリーはそう言うが、未来を知っているAは心配しないことなど無理だった
卒業すれば守ってくれていたホグワーツを失う
そうなってしまっては、どうやってリリーとジェームズを魔の手から守ることが出来るだろうか
シリウスと付き合う未来が見えない今、彼を説得して秘密の守り人にすることなんて絶対にできないし、目が見えないAは提案する間もなく、リリーによって却下されるだろう
そうしたら、未来を知っていたとしても無意味なのだ
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サンマ(プロフ) - 小夜さん» ありがとうございます。盲目を書くのは私も初めてなので、表現しきれてないところもあると思いますが、最後まで読んでくれると嬉しいです！ (2023年1月3日 21時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 盲目の夢主の小説初めてです！本当に綺麗で素敵な物語で、読みながら夢主の感じてるものがすごく伝わってきます！！シリウスの良い所もすっごく出てて大好きです！！応援してます！(: (2023年1月3日 14時) (レス) @page35 id: e0f7d925b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年9月4日 22時
