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｢いいから｣
ウィリアムに促されAは仕方なく、前世と今世で感じた嘘つきに対しての意見を言った
『嘘は嫌いよ。目が見えないから嘘までつかれたら、私にはどうすることも出来ない。
もしあなたが、グリフィンドール生じゃなくてもそれは構わないの。答えてもらったことないから。
でも、もし、私を利用しようとして嘘を重ねているんだとしたら、私はすごく悲しい』
Aはそう言ってウィリアムを真っ直ぐに見つめた
ウィリアムはそんなAの閉じられた瞼を見つめ、そして頭から髪の毛の先までを優しく撫でた
｢安心して。俺は君を利用しようとは思ってないから｣
そう言ってウィリアムはAの髪の毛の先にキスを落とした
Aは音だけでそれを聞き、そしてウィリアムから目を逸らした
『ウィル、私はあなたの事を何も知らない。あなたの事をもっと知りたいと、そう思うわ』
ウィリアムはそれには答えず、2人の沈黙には穏やかな風と時間が流れた
＊
スリザリン生が虐められている、という噂が耳に入ったのは4年生になってからの事だった
それまではずっとイタズラだ、からかいだなんだ、と言われていたその行為が、ようやくいじめ、と認識されるようになったのだ
しかし、助けるものは愚か、賞賛する者がほとんどだった
それほど今の時代はマグル生まれは差別され、純血主義者たちが人を見下して当たり前の時代なのだ、とAは実感した
リリーがスネイプを必死に助けようとすればするほど、スネイプはどんどんリリーから遠ざかった
変なプライドは捨てて、助けて、と言えばいいのにそれさえしようとしないスネイプにリリーは少し苛立ちを覚えるようだった
｢セブのことは好きよ。でも、助けたのにあの態度はなんでなの｣
リリーは草原に座って、草をむしりながら言った
『苛立ってるわね。もう少し落ち着いたら？』
Aはリリーの髪を撫でながら言い聞かせる
『リリーはとても正義感が強いから、いつかスネイプに突き放されないか心配だわ』
｢セブはそんな事しないわ！｣
してしまうのだ、近い未来、すぐにでも
Aはグッと唇を噛んで、そう言いたくなるのをこらえた
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サンマ(プロフ) - 小夜さん» ありがとうございます。盲目を書くのは私も初めてなので、表現しきれてないところもあると思いますが、最後まで読んでくれると嬉しいです！ (2023年1月3日 21時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 盲目の夢主の小説初めてです！本当に綺麗で素敵な物語で、読みながら夢主の感じてるものがすごく伝わってきます！！シリウスの良い所もすっごく出てて大好きです！！応援してます！(: (2023年1月3日 14時) (レス) @page35 id: e0f7d925b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年9月4日 22時
