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ホグズミードで買ったものを談話室の端にあるテーブルで広げていると、リリーの手が止まって椅子から立ち上がった
Aはグリフィンドールの入口に背を向ける状態で座っていたので、誰かがこちらに近づいていることは足音で判断できた
そしてその足音が、ジェームズとシリウスのものであることも
｢ポッター、ちょっといい？｣
リリーが珍しくジェームズを呼び止める
｢なんだい？エバンズ｣
｢ウィリアム・テイラーっていう男子を知ってる？｣
ジェームズへの質問内容にジェームズはもちろん、Aもジェームズを遠目で見ていたシリウスでさえも驚いた顔でリリーを見た
｢エバンズ、そいつは、君の好きな人？｣
｢全然違うわ。顔を見せたら一発叩いてやりたいと思うほどのやつよ｣
リリーの憮然とした態度にジェームズはホッと安堵の息を吐いた
もちろんそれは、目が見えず、代わりに耳が良くなったAにしか聞こえないほどだったが
｢Aが1人の時だけを狙って話しかける卑劣なやつよ｣
｢また虐められてるのか？｣
ジェームズが驚いたようにAに聞く
Aがリリーと一緒にいて、更には悪戯仕掛け人と一緒にいるのが増えて以来、Aに絡んでくる生徒は限りなく減った
なぜなら絡んでしまえばリリーからジェームズから魔法が飛んでくる始末だ
絡みたくても絡みに行けない、が正解だし、Aは目が見えないにも関わらず、学年でトップを争うくらいには闇の魔術に対する防衛術が大得意だったのだ
呪文の命中率なんかは教師にかなり褒めちぎられたほどだった
『いいえ、彼はそんな人じゃないわ。ちょっとミステリアスなだけで、とってもいい人よ』
Aは即座にジェームズに言った
｢グリフィンドール生って言うんだけど、私はこの3年間、そんな人、上級生にも同級生にも聞いたことないわ。Aが1年生の頃に出会ったから下級生なんてことはないし｣
リリーは少し怒ったようにそう言って、椅子に座った
｢だから、探して欲しいの。見つけ出したら私の前に連れてきてちょうだい。幽霊だろうと、なんだろうと、一言言ってやるわ！私のAを誑かさないで、って｣
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サンマ(プロフ) - 小夜さん» ありがとうございます。盲目を書くのは私も初めてなので、表現しきれてないところもあると思いますが、最後まで読んでくれると嬉しいです！ (2023年1月3日 21時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 盲目の夢主の小説初めてです！本当に綺麗で素敵な物語で、読みながら夢主の感じてるものがすごく伝わってきます！！シリウスの良い所もすっごく出てて大好きです！！応援してます！(: (2023年1月3日 14時) (レス) @page35 id: e0f7d925b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年9月4日 22時
