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夏休暇に入ったホグワーツは酷く静かだ
教師たちもほとんどが家に帰り、ホグワーツにはゴーストかダンブルドアしかいなくなる
Aはそんなホグワーツが少し好きでもあった
いつもは生徒たちで騒がしい廊下も、今は風の音と草木の音が混ざりあって、素晴らしい声を聞かせてくれている
まるで踊っているようだ、とさえ思うほどに
Aは夏休暇にリリーに家に誘われたことがなかった
リリーはいつも妹が、と言って断るのだ
ペチュニアとはすれ違いにすれ違いを重ね、結局ハリーが家を出るその日までペチュニアはリリーのことを毛嫌いし、仲違いしたままになるのだが、リリーの家に招待されていないAに仲直りの仲介役をやることなど到底不可能だった
ウィリアムは休暇でも学校にいられるAを酷く羨ましがっている様子だった
シリウスと同じで、家庭環境はあまり良くないらしく、兄弟とも仲が悪いのだという
あまりにもシリウスとの共通点を見つけすぎて、Aはそろそろウィリアムに対して恋心を抱いているのではないか？と思い始めてしまうほどだった
3年生になると、みんな休日を楽しみにしていた
ホグズミードの許可証があれば3年生から行けるようになるからだ
Aはダンブルドアに許可を貰った
｢ホグズミードって始めてきたけど、本当に楽しいわ！ポッターの言う通りだった｣
リリーは周りをキョロキョロしながらそう言った
『リリー、そんなに引っ張らなくても……』
Aはついて行くだけで精一杯だ
｢あのカフェ、とっても可愛い。先輩に聞いたけど、あそこはカップルで行くのが主流なんですって。えーと、マダム・パディフットの喫茶店｣
『なるほど、ならピンクだね？』
｢正解。でもどうやって｣
『可愛らしい色はピンクだって、ウィルが言ってた』
Aがカフェがあるであろう方向に顔を向けながら言った
｢ウィルってウィリアム？私、あの人に会ったことないわ。いつ会ってるの？｣
リリーが訝しげに聞いてきたため、Aも困惑した
『分からない。私といる所を見られないようにしてるのかも』
｢それって、あんまりだわ！Aと仲良くなりたいなら私に顔を見せるべきよ｣
Aの言葉にリリーは怒ったように言う
『リリーは私のお母さんなの？』
｢そうね。Aってば放っておけないんだもの｣
Aは吹き出して笑い、リリーもプハッと笑い出した
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サンマ(プロフ) - 小夜さん» ありがとうございます。盲目を書くのは私も初めてなので、表現しきれてないところもあると思いますが、最後まで読んでくれると嬉しいです！ (2023年1月3日 21時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 盲目の夢主の小説初めてです！本当に綺麗で素敵な物語で、読みながら夢主の感じてるものがすごく伝わってきます！！シリウスの良い所もすっごく出てて大好きです！！応援してます！(: (2023年1月3日 14時) (レス) @page35 id: e0f7d925b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年9月4日 22時
