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ウィリアムとの再会は思っていたよりも早く訪れた
クリスマスが近くなり、外の気温が下がったせいで外で勉強することはほとんど不可能となったとき、彼はAの前に現れた
｢また1人だといじめられるんじゃないか？｣
図書館の隅っこでレポートをしていると、上からそう声をかけられた
Aはピタリと手を止めて、声のした方を見上げる
『……ウィリアムね？』
｢おぉ、正解。一度聞いた声なのに分かるのか？｣
ウィリアムは驚いたように聴きながら、目の前の椅子に座った
『なんとなくはね』
Aは肩をすくめる
『ウィリアムはグリフィンドール生よね？』
忘れないうちにと羽根ペンを置いて、Aはコソコソと聞いた
｢急にどうしてそんなこと？｣
『リリーっていう友達にあなたのこと話したら知らないって言うの。でもきっとあなたはグリフィンドール生だと思ってたから』
｢グリフィンドール生ってのは正解かもね｣
かも、という言葉にAは首を傾げる
『かもって？』
｢どうする？Aにしか見えない幽霊だったら｣
ウィリアムは驚かすにように聞いた
『リリーが言ってたけど、目に見える幽霊がいるそうよ。見えないなんてこと、私以外に有り得ない』
Aは可笑しそうに鼻で笑ってウィリアムの方を見上げて言った
｢なんだ、知ってたのか｣
ウィリアムはつまんなそうに言う
その態度が、Aが想像していたシリウスの学生時代のように思えて、少し微笑ましかった
『ウィルって呼んでも？』
｢あぁ、もちろん。友達はみんなそう呼ぶ｣
『幽霊のお友達？』
Aが笑いながら言うと、ウィリアムもあとから笑った
シリウスや悪戯仕掛け人にはまだ関われていないが、作品にも登場しない脇役にこんなにいい人がいたことを知れてAはとっても嬉しかったし、ちょっとした優越感にも似た感情が湧いてきたのを感じた
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サンマ(プロフ) - 小夜さん» ありがとうございます。盲目を書くのは私も初めてなので、表現しきれてないところもあると思いますが、最後まで読んでくれると嬉しいです！ (2023年1月3日 21時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 盲目の夢主の小説初めてです！本当に綺麗で素敵な物語で、読みながら夢主の感じてるものがすごく伝わってきます！！シリウスの良い所もすっごく出てて大好きです！！応援してます！(: (2023年1月3日 14時) (レス) @page35 id: e0f7d925b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年9月4日 22時
