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呪文学の授業が終わり、次は魔法薬学の時間だ
生徒たちが続々と教室を出ていく中で、リリーが思い出したように声を上げた
｢A、ごめんなさい。私、職員室でマクゴナガル先生に聞きたいことがあったの忘れてたわ！すぐに行かないと｣
『大丈夫。魔法薬学は前も行ったし、手袋があるから』
｢ありがとう、A！教室で会いましょ｣
リリーはそう言うと、Aの手を撫でて、早足で教室を出ていった
Aは教科書を探り当て、鞄に入れて、階段状になっている机の一番下だったので、Aはなんなく椅子から立ち上がり、教室を出ようとした
｢ねぇ｣
急にかけられた声にAはピタリと動きを止め、振り返る
もうほとんどの生徒が外へ出ているはずだというのにまだ残っていたのか
女子生徒の声にAは耳を傾けた
｢あんた、本当は目が見えるんじゃないの？｣
またこれか、とAは思わずため息を吐きそうになってしまったのも仕方がないことだ
入学して以来、何度この質問をされたか数え切れない
そして決まってこういう絡みがある場合、リリー以外の助けは入らない
『他の人にも何度も言ってるけど、他の感覚が優れているし、目の代わりになってくれる手袋があるの。馬鹿にしたいだけなら放っておいて』
Aはそう言って話は終わりだと言わんばかりに踵を返し、扉へと向かおうとした
｢ちょっと待ってよ｣
別の女子生徒の声が前から聞こえてきた
足音がしなかったから気が付かなかったが、2人いたのか……
｢この手袋が目の代わりになるなんて、そんなおかしなことあるわけないでしょ｣
『あなた達、誰よ』
｢そうやって人を騙して魔法使いになろうとする人に対してちゃんとダメって教えてあげる人よ｣
先程の女子生徒が笑いながらそう言うと、手をAが身につけている手袋へと近づけてきた
Aはもちろんそれを避ける
｢ほら！やっぱり見えてるんじゃない！｣
女はそう高らかに言うと、反対側からAの腕を無理やり掴んだ
『何するの！』
｢あの赤毛の穢れた血と一緒にいるのもなにか企んでいるからなんでしょう？｣
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サンマ(プロフ) - 小夜さん» ありがとうございます。盲目を書くのは私も初めてなので、表現しきれてないところもあると思いますが、最後まで読んでくれると嬉しいです！ (2023年1月3日 21時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 盲目の夢主の小説初めてです！本当に綺麗で素敵な物語で、読みながら夢主の感じてるものがすごく伝わってきます！！シリウスの良い所もすっごく出てて大好きです！！応援してます！(: (2023年1月3日 14時) (レス) @page35 id: e0f7d925b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年9月4日 22時
