Hogwarts ページ15
｢本当に見えてるみたい｣
1人で歩くAを見て、本当に感心したようにリリーが言った
『手袋が私を導いてくれるの。私の望み通りに。ダンブルドア先生から貰ったものなの』
Aは大事そうに手袋を撫でた
｢じゃあ、これからは私もあなたの目となるわ｣
リリーが楽しそうに言った
こういう無邪気な声は年相応でAは変に気遣われなくなったことに少し嬉しさを覚えた
大広間へ続く階段を上ると、新入生たちは立ち止まり、組み分けのために待っていたマクゴナガル先生を見上げる
マクゴナガル先生は映画同様、丁寧に組み分けのことを話し、ここで待つように指示をした
Aとリリーはその時間でどんな寮がいいかを話し合った
｢私はグリフィンドール以外ならどこでもいいわ。さっき言ったでしょ？あの嫌な子達がグリフィンドールがいいって言うのよ｣
『私はグリフィンドールがいいな。ハグリッドから聞いたけど、ダンブルドア先生もそこ出身だって』
リリーは本気で？という顔をしたが、もちろんAには分からなかった
｢組み分けの準備が出来ました。来なさい｣
マクゴナガル先生の一言で先程まで喋っていた生徒たちは静かに彼女のあとをついて大広間へ入っていった
目が見えないAには映画の一場面を想像するしかない
時代が違えば大広間の天井だって違うだろうが、それはAには分からないことだった
組み分け帽子の前に並ばされ、マクゴナガル先生によってどんどんと名前が呼ばれていく
ジェームズはもちろん、シリウス、リーマス、リリー、憎きピーターの名前も呼ばれた
｢A・メイフィールド｣
マクゴナガル先生が名を呼び、Aは手袋に従って組み分け帽子の待つ椅子へと座った
そして組み分け帽子が頭に被せようとしたその瞬間……
｢グリフィンドール！！｣
組み分け帽子はAになんの相談もなく、高らかに叫んだ
グリフィンドール生は大喜びでAを受け入れた
｢一緒の寮になれて良かったわ｣
リリーの言葉にAは頷いた
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サンマ(プロフ) - 小夜さん» ありがとうございます。盲目を書くのは私も初めてなので、表現しきれてないところもあると思いますが、最後まで読んでくれると嬉しいです！ (2023年1月3日 21時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 盲目の夢主の小説初めてです！本当に綺麗で素敵な物語で、読みながら夢主の感じてるものがすごく伝わってきます！！シリウスの良い所もすっごく出てて大好きです！！応援してます！(: (2023年1月3日 14時) (レス) @page35 id: e0f7d925b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年9月4日 22時
