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9月1日になり、ハグリッドが同じくして迎えに来ると女は待っていたようにAを追い出すことに躍起になった
孤児院の子供たちが何事か、とコソコソこちらを見ている視線は見えていなくても感じてしまうほどだ
孤児院にAのものはなく、女もAが寮制の学校、それも休暇でさえも帰ってこなくなることを聞いて大喜びした
ハグリッドはそんな女の態度に顔を顰めていたが、Aが何の未練なく出て行くのを見て、何も言わずに鳥籠を持って歩き出した
Aが持っているのはトランク一つだけだ
田舎の駅からロンドンへ、それからロンドンにあるキングス・クロス駅の中へと入り、9と4分の3への行き方を教えてもらったあとはハグリッドはホグワーツで会おう、と行って去っていった
Aはカートに乗せられたフクロウとトランクの重さを感じながら、指定された柱へ恐る恐る向かい、手袋が導く柱の中へと歩き出した
少しの暗闇が過ぎると、すぐに汽車の音や人々の声が響き渡るホームに出た
そこが9と4分の3番線ホームだった
Aは手袋に沿って、歩きながら汽車の入口を探した
｢母さん、こんなに大荷物じゃ乗せられないよ｣
｢仕方ないでしょう？あなたのために用意してたら多くなったのよ｣
そんな話し声がして、Aは微笑ましい気持ちと同時にやはり少しの寂しさを感じた
ダンブルドアの時もそうだったが、人の優しさに触れると、それがもっと欲しくなってしまうのだろう
手袋は器用にAに人を避けさせ、汽車の人が少ないほとんど最後列の入口に案内した
Aはそこから乗り込んで、もう一度人が少ないコンパートメントを探させた
目となる、というダンブルドアの言葉通り手袋の働きはそれはもう素晴らしいものだった
人の声がしないコンパートメントに入り、Aは窓側の方へ座る
目が見えていてもいなくても、窓側というのはいつだってワクワク感を高まらせるものだ
フクロウは隣に置き、トランクを自身の座っている目の前の座席に無造作に置いた
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サンマ(プロフ) - 小夜さん» ありがとうございます。盲目を書くのは私も初めてなので、表現しきれてないところもあると思いますが、最後まで読んでくれると嬉しいです！ (2023年1月3日 21時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 盲目の夢主の小説初めてです！本当に綺麗で素敵な物語で、読みながら夢主の感じてるものがすごく伝わってきます！！シリウスの良い所もすっごく出てて大好きです！！応援してます！(: (2023年1月3日 14時) (レス) @page35 id: e0f7d925b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年9月4日 22時
