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｢素晴らしいものを見せてくれたあなたへの感謝の印に｣
オリバンダーはそう言うと、窓から見えたハグリッドに手を挙げた
カランカラン、と扉の開く音がし、Aはそちらを振り返った
｢A、杖は決まったか？こいつは俺からのプレゼントだ。黒いフクロウだ。手紙のやり取りに使える。目が見えなくてもそれくらいは上げたくてな｣
ハグリッドの気持ちにAは涙ぐみそうになって微笑んだ
『ありがとう、ハグリッド。ここにいる？』
｢あぁ、鳥籠の中だ。大人しい子だと言うのに黒ってだけで売れ残っとった｣
Aは鳥籠の隙間から人差し指を入れた
黒フクロウはその手に嘴を当て、害がないと分かったのか、頬を擦り寄せた
『とてもフワフワね』
閉じられた目は鳥籠さえ捉えられていなかったが、それでもハグリッドは嬉しそうにする彼女にプレゼントは間違いじゃなかった、と思った
杖店を出て、帰り道のさなかでAはファミリーネームを作ったことを告げた
『メイフィールドにしたの』
｢A・メイフィールド？そりゃ、すんばらしくいい名前だ｣
ハグリッドはそう言うと、Aの頭を撫でた
突然撫でられたAだったが、それも気配で分かっていたので驚くことは無かった
目が見えなくなった当初であれば、突然触れられたら軽く驚いているところだ
｢明日も俺が迎えに行くからな｣
『うん、何から何までありがとう、ハグリッド』
｢まぁ、今は先生方は忙しいが、俺は暇な時期でもあるからな｣
『ホグワーツの鍵と森の番人に暇なんてあるの？』
Aは興味深げに聞いた
｢そらあるさ。新学期が初める前は森に入る生徒なんて1人もいねぇ。みんな帰ってるからな。それに、基本的に授業中も暇だ。何せ、鍵を開けて欲しいと頼んでくる先生方も同じく授業中だから｣
ハグリッドからこんな話が聞き出せるのはAがハリポタの世界にいるからだ
目が見えないと少し忘れてしまうが、Aはちゃんとこの世界にいて、あの小説にでてきたキャラたちと話しているのだと改めて実感した
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サンマ(プロフ) - 小夜さん» ありがとうございます。盲目を書くのは私も初めてなので、表現しきれてないところもあると思いますが、最後まで読んでくれると嬉しいです！ (2023年1月3日 21時) (
レス) id: e98e7ad213 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 盲目の夢主の小説初めてです！本当に綺麗で素敵な物語で、読みながら夢主の感じてるものがすごく伝わってきます！！シリウスの良い所もすっごく出てて大好きです！！応援してます！(: (2023年1月3日 14時) (レス) @page35 id: e0f7d925b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2022年9月4日 22時
