29話 ページ30
コートを出て、階段を下りていく
｢あのー｣
すると、侑と治が気まずげに北を呼んだ
｢｢す、すんませんでした｣｣
｢謝って少しでもスッキリしようと思とんのか？｣
北は双子の謝罪に被せるように言う
｢｢！？そんなんとちゃいます！｣｣
｢わかってるて、すまんな｣
北は片手を上げて言った
｢けど、謝んのはホンマに悪いと思とる時にしいや。俺もさっきの速攻が間違うとったと思えへんねん。決まると思たもん。練習でやってへんことを本番でやろうとすんのは嫌いやけどな｣
北の言葉に双子は目を逸らした
『最後のは相手が悪かったんやろ』
｢せやな｣
美南の言葉に北は同意する
｢お前らがノリノリのとき、他のやつは大抵置いてきぼりになるんやけど、今回に限ってはむこうも同じくらいノリノリやったんやなぁ｣
北は進行方向を向きながら言った
｢高揚したやろ。そんな試合、早々できんのと違うか｣
北はそう言って笑いながら階段を下りていく
｢今北さん笑とったな？｣
｢うん｣
治の言葉に侑が頷く
｢試合中何回も笑てはりましたよ｣
理石が後ろから言った
｢！？何回も｣
｢まじか｣
驚いている双子を見て、美南もおかしくなって笑った
｢けど、やっぱり悔しいなぁ｣
北は歩きながら言った
｢今までちゃんとやってきたし、俺には後悔なんかないって言いきれる。俺にとって結果は単なる副産物なのも変わらんのに。なんやろなぁ｣
そう言うと北はこちらを振り返った
｢どや、俺の仲間凄いやろって、もっと言いたかったわ｣
尾白の目に涙が浮かび、美南は堪えるように少し上を向いた
｢言ってくださいよ｣
｢孫の代まで自慢できる後輩になりますから｣
治と侑が真剣に言った
｢それは楽しみやなぁ｣
北はそう言って笑った
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あまね(プロフ) - 完結おめでとうございました！久しぶりに見てめちゃキュンさせてもらいました！ありがとう御座います！ (11月18日 0時) (
レス) @page39 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
あい - Eカップは大して珍しくないですよ。 (2023年1月4日 9時) (レス) @page10 id: ab06a6fc10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2021年11月21日 18時
