21話 ページ22
｢ツムは、中学ん頃もチームに嫌われとりましたけど｣
『侑！いいのか、それで』
｢けど、あいつは平気やと思います。黒崎さんは多分、喧嘩売られた方やなくて、売った方のツムを気にしとるんですよね？｣
治の言葉に美南は治を正面から見て、笑った
『ほんま、信介も治も、なんやねん。後輩気にするんは先輩として当たり前やし、それがお前ら双子となればもっと当然のことやと思うわ』
｢それは双子が厄介と言ってるのと同じですよ｣
『厄介言うとるんや』
後ろから掛けられた角名の声に美南は呆れたように返した
『それに、侑が問題起こしたら謝るんは主将の信介や。信介は私のことで手一杯やから迷惑かけたんなや』
｢それ、あなたが言います？｣
『角名は黙ってスパイク打てや！』
美南は怒ったように角名を振り返った
治は合点がいったように北を見たあと美南を見た
熟年夫婦と呼ばれる片方、美南は恐らく自覚してなくても恋心はあるということを
＊
12月10日になり、侑が合宿から戻ってきた
｢お前、ごまたまごも買うてこい言うんたやんか！｣
｢うるさいねん！何を買うかは俺の自由や！ユースに選ばれたんは俺で、東京に行ったんも俺なんですー！｣
｢ホンマにお前は！もっと人を気遣わんかい！｣
｢サムを気遣ってなんになるんや！｣
騒がしい日常が帰ってきた
『おい、お前ら』
美南の声に双子はビクリと肩を鳴らした
『練習』
そう言ってコートを指させば、双子はコクコクと頷き、まだ小さく争いながらも練習に向かった
でも、これが稲荷崎だよな
美南はそんな双子を見て笑った
練習中に何度も双子は喧嘩していたが、その分プレーに磨きがかかっていく
あいつらは喧嘩しないとプレーできないんか
部活も終わり、夕日も落ちた頃、体育館前に女子がいるのに気づいた
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あまね(プロフ) - 完結おめでとうございました！久しぶりに見てめちゃキュンさせてもらいました！ありがとう御座います！ (11月18日 0時) (
レス) @page39 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
あい - Eカップは大して珍しくないですよ。 (2023年1月4日 9時) (レス) @page10 id: ab06a6fc10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2021年11月21日 18時
