16話 ページ17
本日は大学生のバレーサークルと練習試合だ
「なぁ、あっちのマネージャー可愛くね?」
「せやけど、性格キツそうやな」
「アホ、そこがいいんやろが」
「うわ、胸おっき」
そう言いながら大学生たちがソワソワと美南を見ていると、後ろから侑と治が現れた
「そら、うちのマネージャーは絶滅危惧種やからな?」
背後から聞こえた低い声に大学生たちはビクリとして振り返る
そこには冷たい視線で見下ろす侑がいた
「絶滅危惧種は大切に保管せんと、いかんやろ?」
対して治は笑ってない笑顔を浮かべている
『侑、治、トイレ長ぇぞ』
「そんなんちゃうわ!」
美南の言葉に侑がそう言い返し、双子は大学生をひと睨みして北の元へ向かった
「北さん、あんな奴ら潰したりましょ!」
「せやせや!うちのマネージャー狙っとる奴らは全員敵や!」
侑と治はいつになくやる気だ
北はキョトンとしてから考えるように言った
「せやな。美南を狙うんはいかんな」
そして狐のような目で大学生を見据えた
美南はいつになく本気になっている部員たちを見て、若干引いた
大学生たちが可哀想やな
もちろん結果は大学生の惨敗で、何回か試合をやったが、全て稲荷崎のストレート勝ちだった
稲荷崎が関東に近ければ大学から呼ばなくとも、梟谷や井闥山などと練習試合が組めただろうが、遠い上に繋がりもないためそんなことは出来ないのだ
『今日みんな、えらい調子よかったな』
美南は休んでいる部員たちに不思議そうに聞いた
「そら、絶滅危惧種を守るためですやん」
侑がドリンクを飲みながら言った
『は?なんの事?私の事やないよな?』
「せやな。絶滅危惧種は絶滅させないために指定されとるんやから」
美南を無視して治も言った
美南は不思議そうに首を傾げた
『何を勝負してたん?』
「美南は知らんでええよ」
美南の横で北が言った
ますます意味わからん、なんで信介まで?
そう思いながらも、美南は満足そうにしている部員を見て、追求するのをやめた
184人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あまね(プロフ) - 完結おめでとうございました!久しぶりに見てめちゃキュンさせてもらいました!ありがとう御座います! (11月18日 0時) (レス) @page39 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
あい - Eカップは大して珍しくないですよ。 (2023年1月4日 9時) (レス) @page10 id: ab06a6fc10 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サンマ | 作成日時:2021年11月21日 18時