128話 ページ30
A視点
冥冥「?どうしたんだい?そんなに焦って……」
A「ヤバイです、冥さん……
もしかしたら私達は、まだ幻術の中に居る可能性があります」
冥冥「!?だけど、さっきその幻術を解いたんじゃないのかい?」
A「家に入った時点で、既に私達は幻術の中らしいです……」
冥冥「一体何て書いてあったんだい?」
A「長生き出来ても継承出来なかったから、式神になる事にしたらしいです
それで式神になれる事には成功したらしいですけど、継承は出来なかった
だけど、1発で成功せず、作る過程で失敗した式神達がこの家に取り憑いた
その式神達は様々な幻覚を見せるらしいです
それ等をどうにかすれば戻って来ることが出来る」
冥冥「?じゃあ、どうにかすればいいじゃないか
何か問題でも?」
A「その後にこう書いてあったんです
家に入った時点でもう幻術の中
コレを見てる人達はもう外に出る事は出来ないって」
冥冥「既に幻術の中……
まぁ、それは重く考えなくていいと思うよ」
え……?
冥冥「その時は今みたいに自力で出てくればいい
外に出れないと思ったら壁を壊せばいい
五条君の許可はもらってるからね
後は、Aの許可さえ取れれば此処の壁をぶち破って外に出る事が出来る
それに、さっき解いたばかりだから、アレが幻術だったんじゃないのかい?」
あ、それもそっか
それに、その手があるか
なら、心配はいらないか
騰蛇【や゛めでお゛け】
え……?何で……?
騰蛇【ごごにがい゛であ゛るごどはほん゛どうだ
いま゛ぞどに゛でれ゛ば、ぞい゛づら゛ば、ごごがら゛そどに゛でる゛】
!!それって……!
他の所でも被害が出るって事……!?
騰蛇“【だが、ぞも゛ぞも゛、ごごがらでるこどば、でぎな゛い゛】
な、何で……!
騰蛇【がい゛であ゛っだだろ?
もう゛ごごはげん゛じゅづつの゛ながだ
でよ゛うどしだっで、がべを゛こわ゛じだってでら゛れ゛ない
げんじゅづつだがら゛】
!!私達は、もう既に幻術の中だったの……!?
冥冥「?取り敢えず、他の事について調べよう」
A「冥さん……
早く此処から出た方がいいですよ……
私達は、まだ幻術の中なんですよ……!」
冥冥「?さっき解いた奴の事じゃないのかい?」
A「いえ、アレは言うなれば幻術の中で幻術にかけられた様な物です
つまり、私達は今も幻術の中なんです……!!」
早く外に出ないと……
手遅れになる前に……!!
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