123話 ページ25
A視点
宿儺「Aがそこまで言うなら半殺しで許してやろう」
……聞いてた?人の話……
宿儺「それはそうと、その指輪の用途はそれだけか?」
A「?そうだけど……」
他に何か使い道があるの?
宿儺「Aは感じなかったかもしれないが、この指輪、“呪力”が篭っている」
え!?嘘……!?
何で……!?
宿儺「その指輪に呪力が篭っているが、封印されてるな
心当たりは?」
A「ないけど……」
あ、でもそういえば……
A「この指輪を普通にはめてれば私の事を守ってくれるって言ってた
それと関係ある?」
宿儺「どうだろうな
だが、無関係とは言えないだろう
しかし、俺と戦った時はお前の事を守る感じはなかったぞ?
もし、可能性があるとしたら、死ぬ瀬戸際でしか発動されない事だ」
!やっぱり、斑鳩家の人達は優しすぎだよ……
宿儺「それか、適当に嘘をついて本当はそれをどうにかしてほしかったのか……」
え……
A「そ、そんな事、ある訳……!!」
宿儺「何故そう言い切れる?」
!そ、そんな人達じゃない……!
でも、もしそうだとしたら……
今までの優しさも、嘘だったの……?
宿儺「そ、そんな泣きそうな顔をするな
怯える顔は好きだが、Aの泣く顔は見ていてあまり嬉しくはない
あくまで可能性の話だ
だから、絶対とは言い切れん」
そ、そっか……
それなら、良かった……!
宿儺「まぁ、その呪力量でAの事を守れるのかは微妙だがな」
A「そんな事ないよ……
私は弱いから……」
宿儺「フン、俺の方がお前の事を守ってやれると言っているんだぞ?
呪いの王がだ
これ程までに強い味方はおらんぞ?」
A「……でも、宿儺……
悠仁の心臓取ったから、嫌」
宿儺「お前の心臓は取ってないぞ?」
A「悠仁の心臓だけじゃなく、私や恵まで殺そうとした
いくら優しくても、宿儺は嫌」
宿儺「………そうか……」
あ、ちょっと言いすぎた……
でも、事実だし……
何より、宿儺の事、優しいとは思ったけど、だからって好きになれるかって言われたらなれないしね
A「……他の人に優しい宿儺は……
何時もの宿儺より私は好きな方だよ?
でも、直ぐに人を殺しちゃう宿儺は嫌い」
宿儺「……分かった、心得よう」
え!?あ、あの宿儺が……!?
嘘でしょ!?
まぁ、夢かもしないけど……
あ!それよりも早く冥さんと合流しないと……!!
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