119話 ページ21
A視点
A「アンタにだって、居るんじゃないの？」
宿儺「………さぁな」
(彼奴は……
裏梅は俺の事を待っているのか……？
いや、どうだろうな
生きてるかすら分からんからな
それに、Aとは状況が違う
あの小僧が生きているとは言え、死んだとA自身は思っている
その死者は生き返る事が出来ない
それと比べて俺の場合、分身がまだ何本もある)
まぁ、呪いに好きな人が居ようが居まいが関係ないけど……
宿儺「やはり、理解出来んな
死者は生き返る事は出来ん
俺とは状況が違う
なのに、何故そんなに慕う？」
A「だから、死者だろうが関係ないの！
悠仁は悠仁！
私が好きになった人！！
それ以上も以下もないの！！」
何回言えば分かるの！？
宿儺「……じゃあ、死者は生き返らんが、現在見た目がそっくりな俺ではどうだ？」
……は……？
何言ってるの……？
宿儺「お前の事は気に入っていたしな
殺すよりは、俺の側に置いておきたい
だから、俺の女にならないか？
あの小僧何か直ぐに忘れさせてやる」
A「……嫌だ……
と言ったら？」
宿儺「別に、無理矢理あの小僧から奪うだけだ」
A「……じゃあ、奪ってみたら？
私は、アンタと付き合う気はない
私は、見た目で選んでる訳じゃない」
私は、悠仁の優しさに惹かれたんだ
悠仁が助けてくれなければ、私は今、此処に居ない
悠仁が助けてくれたから、私は今、此処に居る……！
そんな誰でも助けようとする優しい悠仁の事が大好きだから！！
だから……！！
A「アンタとは付き合わない！」
宿儺「ケヒッ、ケヒヒヒヒ！！
そうでなくてはな
それでこそ、奪いがいがあると言う物だ
だが、時期にAも、伏黒恵も俺の物にする
その間、誰にも心変わりするなよ？」
……？今、恵もって言った……？
宿儺「あぁ、気にするな
Aは俺の女として気に入ってる
対して、伏黒恵は強いから気に入っている
彼奴には伸び代がある」
A「私は宿儺の女じゃない！！」
宿儺「ケヒッ、反抗してこそ面白味があるのだろう
唯、従順に俺の物になっては面白くないからなぁ？
ちゃんとお前の意思で俺の女にする」
ならないって言ってるじゃん！
宿儺「まぁ、それはいいとして、何故此処に居る？
俺はいくらAを気に入っているとは言え、Aを入れた覚えはないぞ」
それは私だって知りたいよ……
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