25話 ページ27
A視点
五条「でも、今回試されてるのは野薔薇の方だよ」
ヘェ〜
五条「悠仁はさ、イカれてんだよね
異形とはいえ、生き物の形をした物を、自分を殺そうとしてくる物を、一切の躊躇なくとりにいく
君達みたいに昔から呪いに触れてきた訳じゃない
普通の高校生活を送っていた男の子が、だ
才能があっても、この嫌悪と恐怖に打ち勝てず、志半ばで挫折した呪術師を恵は見た事あるでしょ？
今日は彼女のイカれっぷりを確かめたいのさ」
A「でも、野薔薇は経験者ですよ？
今更なんじゃないですか？」
五条「呪いは人の心から産まれる
人口に比例して、呪いも多く強くなるでしょ？
野薔薇に分かるかな？
地方と東京じゃ呪いのレベルが違う」
……そういう物……だったっけ？
五条「ま、Aの場合、何処行っても同じ感覚なんだろうけど」
A「……はい」
五条「レベルと言っても単純な呪力の総量の話だけじゃない、狡猾さ
知恵をつけた獣は時に残酷な天秤を突きつけてくる
命の重さを賭けた天秤をね」
そう話してたら上から呪いが出てきた
伏黒「祓います」
私は霊符の準備をしたけど
五条「待って」
？何故？
と思ってたら出てきた呪いは自滅した
五条「いいね、ちゃんとイカれてた」
今のは、野薔薇が？
凄い……
そして、2人は子供を連れて出てきた
私達はその子供を送り届けた
五条「お疲れサマンサー！
子供は送り届けたよー！
今度こそ飯行こっか！」
虎杖「ビフテキ！」
釘崎「シースー！」
A「シースー？」
何それ？
伏黒「シースー、反対から読むと？」
A「スーシー……寿司！」
成る程……！
A「解説ありがとう」
五条「まっかせなさーい！
恵とAは？」
A「私は何でも
今日頑張ったのは2人なので、2人が行きたい所で」
虎杖「いいのか？」
A「うん」
釘崎「痩せ我慢する必要ないでしょ」
A「2人が行きたい所で私はいいから気にしないで」
釘崎「ふーん」
五条「そう？恵は？」
そう聞いたら恵はスマホをいじってた
五条「じゃ、行こっか」
そう言って恵は置いていって私達の背中を押しながら進んでいった
釘崎「あ、今日1番の収穫忘れてた
アンタ、私の荷物取ってきて」
虎杖「は？何で俺が？貸し借りなしつったろ」
釘崎「私の呪力で勝てたのよ？文句ある？」
虎杖「俺の実力知らねぇだろうが！」
釘崎「ゲテモノ喰い、馬鹿力」
虎杖「だけじゃねぇよ！
な！A！！」
え？私？
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