犬系男子・猫系女子 Part.3 [名前変換オリジナル]

#102#　犬 ページ2

「まだ上の大会行くメンバーは、海とか川とか、足冷やすなよー。解散」


「えー。マジかー」


「海行きてぇー」


・


あ、マジでか。


さっそく、誘ってたけど。俺。


・


(人1)「あっちぃー…」


・


解散後、みんなより先に片付けを終わらせてカバンを肩に掛けて


テントの日陰から一歩踏み出した瞬間


・


ありす「(人1)！(人1)、(人1)！！」


(人1)「…わ、……ｷﾀﾖ」


・


このクソ暑いのに、笑顔でブンブン手を振りながら走ってくる。


そして、可愛くねぇし。


そんな笑顔振りまいても


「お前はAのずっと下だ！！」


って言いたい。


・


ありす「お疲れ(笑)」


(人1)「ん。じゃ」


ありす「え、(笑)まだ何も言ってない」


(人1)「早くして。10秒以内。愛しのクーラーに会いたい」


ありす「来週、海行かない？(人1)来たら盛り上がるんだけど」


(人1)「はー？」


ありす「あ、Aちゃんと行くカンジ？」


・


大馬鹿野郎。


・


(人1)「俺、まだ大会あるから」


ありす「あ、そっか(笑)まだ海 ダメか」


(人1)「うん。あと、お前とは行かねーし」


ありす「何それー」


(人1)「お前、彼氏いんの？祭りで見たけど」


ありす「あー…。なんか顔はいいけど。私は(人1)のフられ待ちー♪」


・


マジムカつく。


別れねぇし。フられねぇし。


もしそうなっても、お前とはぜってえ無理だわ。

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