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「今日はありがとう。すごく美味しかった。ご馳走様でした」


軽く頭を下げると、大袈裟だよって北山くんが笑った。


「いやなんか、あんなとこで良かったの?もっとお洒落なフレンチとかイタリアンとか、」

「ううん。焼き鳥大好きだもん。それに北山くんがいつも行ってるお店で食べてみたかったし」


オッサンばっかで橘さん浮いてたけどな、そう言いながら北山くんが隣で笑う。


「はあー。美味しかった。これでまた一週間頑張れる」


じゃあまたね、そう言いながら北山くんにハグをした。


「えっ、と・・・」


ぎこちなく言った北山くんの声が聞こえて、はっとしながらすぐに体を離す。


「あっ・・・ごめんっ」


ほんっとごめん!!そう言いながら、咄嗟に顔の前で手を合わせる。


「えっ、いやいいよ!ただ、急だったからびっくりした・・・だけって、いうか」


またやっちゃった・・・そう呟くと北山くんがすぐに口を開く。


「橘さん、海外生活長かったんだもんね。向こうの人って本当に挨拶程度にハグするんだな、すげー」


なんか感動した、って笑うから、また恥ずかしくなってきて口から言い訳がこぼれる。


「今まで上手くやれてたんだけど・・・仲良くなって、好きになっちゃうとつい出ちゃうっていうか・・・」

「え?」

「・・・え!?ほら、全然こっちに知り合いいなくて、でも北山くんは、こんなに仲良くなれた久しぶりの友達だから・・・」


正直に話そうと意識してるわけでもないけど、やっぱり北山くんといると何でも話してしまう気がする。

そのうちに鬱陶しいと思われて、愛想尽かされないといいけどなぁ・・・。


「じゃあ、俺も」


おもむろに抱きしめられると、北山くんの声が耳元で聞こえる。


「橘さんも、俺の大事な友達」


体を離して、行こ?っていつもみたいに微笑んだ。

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ma(プロフ) - 続きが読みたいです!!よろしくお願いいたします。 (2023年3月7日 9時) (レス) id: cb1a0ddf39 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:EM | 作成日時:2017年3月11日 1時

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