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「・・・こういうこと、誰とでもしてるんですよね?」


ソファの上で、トップスを半分脱がされかけた所で、唇を離してずっと疑問に思っていた事を訊いてしまった。


「・・・・そうだよ、って言ったら?」


私に覆い被さって両手首を抑えたまま意地悪く微笑むから、それに答える。


「私はタダではしませんよ」


今度はこっちが笑ってみせると、少し驚いたような顔になって何も言わないからそのまま続けた。


「そんなわけないじゃん。信じた?」


黙ったまま固まっていたのが気の抜けたような表情になって、その隙に私の上に覆い被さる体からすり抜けた。


「生憎私はそっちのプロではないので」


乱れた服を正しながら「横尾さん呼んで下さい」って言うと体を起こしてこっちの方に歩いてくる。


「ふざけないで」


手首を掴まれて、それを上の方に上げられたかと思うと身体ごと壁に追いやられる。


「ふざけてる?」


背中が壁に触れるのと同時に言いながら、笑いがこぼれてしまった。


「・・・ふざけた世界でふざけた事してるのは、自分の方でしょ?」


掴まれたままの手を振り解くと、はっとしたような顔になって何も言わない。


「自分は特別だから何したって良いって、許されるって、そう思ってるんでしょ?」


こんな場所に二人きりで、どうされても、何をされてもおかしくなかった。

どんな人かも良く分からないのに、こんな事を言ってしまえばどうなってしまうかも分からないのに、何故か止めることが出来なかった。


「あなたが・・・藤ヶ谷太輔が、どんな人間かなんて知らないけど、」


多分、確かめようとしていた。


「なんでもない私みたいな人間相手にして、暇潰ししてるだけですよね。ふざけてるよ、こんなの」

「A、」


自嘲するようにして俯くと、冷たくて重い石の床がまた眩しいくらいに白いから、不覚にも泣きたくなった。



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ma(プロフ) - 続きが読みたいです!!よろしくお願いいたします。 (2023年3月7日 9時) (レス) id: cb1a0ddf39 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:EM | 作成日時:2017年3月11日 1時

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