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この日に会おう、と約束した日の午後、菊池さんがシステム管理部にやってきた。
「つかれ〜」
「お疲れ様です」
「あ、菊池さん。彼って松田さんのことだったんですね」
先日の彼のブログの刹那ルを見ながら由紀が話しかける。
「そうそう。今度のドラマ一緒だからね」
「あ〜それで」
「え。近藤さん俺のブログチェックしてくれてんの？」
「してますよ〜」と由紀はノリよく答えていた。
「池田さんは？」
急に話が振られる。
「え？」
「だから、俺のブログ。読んでくれてる？」
「…読んでます。
提出される全員の分、目を通すのが仕事なので」
「そういうことじゃなくて〜」
納得しない菊池さんに
「菊池さん。安心してください。対応こんなですけど、A、仕事めっちゃ真面目なので、菊池さんのブログしっかり読んでます」
と由紀が教えてしまった。
「まじ？！」
「由紀！ちょっと何言ってるの！」
ほんとあなたはすぐなんでも話すね？
「だってそうじゃん。
あ！そういえばちょっと前に、菊池さんのブログの書き方好きみたいなこと話さなかったっけ？」
「…覚えてないな〜」
「ちょ、近藤さん、それ詳しく！！」
菊池さんが由紀から詳細を聞き出そうとしていたところで
「すみません、ちょっといいですか〜？」
部屋に入ってきた他のタレントさんの声によって会話が遮られた。
由紀が
「どうしました？」と返事をしている。
彼女の意識が私たちから
「6時半に駐車場ね？あとでラインする」
少し屈んで私だけに聞こえる小さな声で伝えてきた。
近づかれた背中が、あつい。
「耳赤いよ？」
ぼそっとつぶやき、私の耳にさらっと触れてきた。
「ひゃ！！」
触られた片耳を押さえてがばっと振り向くと彼は、ふは！っと笑う。
「ん？A？どした？」
私の声に由紀がこっちを見る。
「なんか虫が止まってたから俺がちょっと池田さんに触っちゃったの。ごめんね〜」
白々しく謝ってきた。
「え〜まさか蚊？夏も終わったのにやだ〜」
由紀の言葉に、そうだね、と私はどうにか返すばかり。
なんでそんなことするの、と菊池さんを見るも、彼は、じゃあね、と口パクして背を向けた。
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にこ(プロフ) - こうこさん» コメント気づかずすみません！私もリアル設定大好きです〜♡いいですよね♡楽しんでいただけたようで光栄です。こうこさんはお話の続きは書かないのですか？お話思いついたら別のお話でもいいので連載してほしいです🥹 (12月16日 21時) (
レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
こうこ(プロフ) - 私も少しだけ書いていますが、リアル設定大好きです♡とっても楽しくキュンキュンさせてもらいました♡またリアル設定お願いします♡ (11月29日 20時) (レス) @page37 id: 65539e8dba (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 葵さん» きゅんきゅんしたという感想はめっちゃ嬉しいです☺️書いてよかったなと思います。楽しんで頂けたようで安心しました！最後までお付き合い下さりありがとうございました♡ (10月13日 19時) (レス) @page37 id: d06ef4e68f (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 最後まで楽しませていただきました😆きゅんきゅんが凄かったです！本当に尊敬です🙏更新お疲れ様でした！！ (10月13日 16時) (レス) @page37 id: b646f7c03f (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - yukiさん» こちらこそお読みいただきありがとうございます🥺最後まで楽しんでいただけるよう頑張ります！コメントありがとうございました💕 (9月30日 12時) (レス) id: d06ef4e68f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ
| 作成日時：2023年9月24日 12時
