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10話 ページ15
〈体育の魔女〉
包帯だらけの両足は修復不可能で所々、骨が露出して本体の聖火を灯す土台を支える度にギシギシ、と
軋む音がする。
陸上選手を目指した彼女は事故で二度と立ち上がることが不可能になった。
骨は砕け、心は折れ、募りに募った”羨望”は結界に誘い込んだ選手の才能を持つ人間を八つ裂きするに至った。
《ギャハハ、キャハハ、ケキャキャキャキャッ！！》
炎の鉄棒が次々と連射された。機敏に攻撃をかわし、弱点とされる両足に滑り込む。
ーーパンッ、ギュルルルルッ！！ バキャ、ボキャ！！
《ギッ、グギギィ！？！？》
カルラを中心に闇色の禍々しい手が何重にも魔女を拘束し、動きを封ず。流石の魔女も、弱点を突かれ、苦痛の叫びを上げた。
『もう…終わりだよ…』
ーーバキャボキャバキャリッ！！……ゴキャッ！！
《ギャアアァアァアアーーーーーッッッッ！！！》
元からボロボロの足が締め付けられ、限界を超えて
へし折られた。断末魔を合図に本体が抑えこまれ、
カルラは
ーー
空を裂き、罪人を裁く刃は振り下ろされ、
ーーザ ン ッ ッ ッ ！！！
魔女の首は撥ねられた……
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なっちゃん(プロフ) - 名前変換できません！ (2016年1月28日 18時) (
レス) id: c0e3f0e80b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魔導士シラヌイ | 作成日時：2015年11月10日 22時
