『input』_( × JUMP) (ページ32)

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Light shining future(cnym) ページ32

(cn side)

テレビのチャンネルを回せばつまらないニュースばかり。
ぶっちゃけ言うと、こっちの方がもっとすごいニュースだと思うけどね。

だって同じグループのメンバーである、伊野尾ちゃんと雄也が付き合ったんだもん。

はやくくっ付けば良いのにって思ってたら、やっと付き合った二人。

｢涼介、帰ろ｣

｢良いけど……俺、今日車じゃないよ？｣

｢大丈夫。僕車で来たから｣

｢じゃあ俺が運転…｣

｢いい。僕が運転するから、涼介は大人しく座ってて｣

少し強めの口調で言えば、大人しく頷いてくれた。

涼介を助手席に乗せて、そのまま僕のマンションへと向かう。

通る道路が僕のマンションへ向かう道だと分かったのか、動揺し始めた涼介。
今日は帰す気ないから…。

駐車場に着けば、車を降りた涼介の手を取って無理やり引っ張り、エレベーターに乗り込んで自分の部屋がある階のボタンを押す。

部屋に入れると、僕の様子を伺っている。

まぁ、ここに来るまで無言だったからね。
ちょっと怖がらせちゃったかな？

リビングのソファに座る涼介にコーヒーを渡して、隣に座る。

｢ねぇ、涼介｣

｢ん？｣

｢…そろそろ、良いんじゃないかな。皆んなに言っても｣

｢……｣

｢雄也と伊野尾ちゃんは隠さず皆んなに言ってくれた。僕らもさ、もう隠さなくていいんじゃない？｣

僕達が付き合ってるってこと。

そう言えば、ビクリと涼介の肩が跳ねた。

｢僕らのさ、関係ってそう簡単に世間に認めてもらえるような関係じゃないのは分かってる。
光のない世界を生きていく運命なんだなって思ってた。
でもね？周りの大人の言うことに、型にハマったままでいいのかなって思って……振り返っても答えが見つかるか分からない、時間が解決してくれるかもしれないけど、でもやっぱり僕は、メンバーには言いたい｣

手を握って目を合わせて、僕の思ってることを伝えると、困ったように眉を下げた。

急にこんなこと言われても困っちゃうよね…。