強くなるために ページ19
私は本部についたのでお館様に任務の報告をしに向かった。
お館様「おかえり律、義勇。元気そうで嬉しいよ。」
『はい、お館様。ではさっそく任務の報告をさせていただきます。』
お館様「そうだね。私には軽くでいいから義勇に詳しく話してやっておくれ。」
『え…どうして義勇さんに?』
お館様「そうか、義勇は何も言わなかったんだね。今回の任務は実は義勇からの提案で律に頼んだんだよ。禰豆子や炭次郎達と接触する事で律にとっていい影響を与えるかもしれないとね。」
『そうでしたか…』
義勇さんが私のために…
電車でずっと一緒だったから
その時に言ってくれればいいものを…
全くあの人は言葉足らずだな。
お館様への報告を終え私は義勇さんの元へ向かった。義勇さんは扉の前で壁に背中を付け待っていた。
『義勇さん!今回の任務の件ありがとうございました。言ってくれればよかったのに…』
「そうだな…すまない。」
『任務の報告どこでしましょうか?』
「来い。」
そう言って歩き出した義勇さん。
来いって…また言ったそばから…
義勇さんは所謂コミュ症というやつだ。
街に出て歩いて行くと甘味処に着いた。
まさかここで任務報告…??
『義勇さんもしかして任務報告はここでするのですか??』
甘いもの好きな律の目は輝いていた。
義「ぶふっ………」
そう言ってそっぽを向く義勇さん。
なんか笑われてる?!
義「あぁ…好きなものを頼め。」
義勇さんは団子、私はおはぎを頼んだ。
そして任務報告をしたのだが場所が場所だけにかなり砕けた報告になってしまった。
『なんと伊之助くんは山で育ったらしくて…』
『実は善逸くんの髪は元々黒髪で…』
『炭次郎は縫い物も上手で…』
『それで禰豆子ちゃんとすごく仲良くなれたんですよ!!』
嬉しそうに話す律をじっと見つめる義勇。
『あ…すみません。これじゃただのお土産話ですね…』
義「構わない。続けろ。」
微かだが私の話を聞いて少し微笑んでいる様子。なんやかんや柱の中では一番面倒を見てくれているのが義勇さんだ。
そして私の過去を知っている人でもある。
『みんなと出会って気付かされた事がたくさんありました。私強くなりたいです。』
義「そうか。その言葉ずっと待っていたぞ。」
『…私を義勇さんの継子にして下さい。』
義「分かった。」
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鮭大根になりたい - 不快に思わせてしまったらすみません。富岡ではなく冨岡だと思うのですが… (2020年5月17日 11時) (レス) id: 9a68fed22a (このIDを非表示/違反報告)
我妻善逸の許嫁 - 柱会議ではなく、柱合会議です怒 (2019年9月12日 16時) (レス) id: af0233cc60 (このIDを非表示/違反報告)
我妻善逸の許嫁 - 鬼滅隊じゃなく鬼殺隊です。怒。 (2019年9月12日 16時) (レス) id: af0233cc60 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ系女子 - 炭次郎じゃなくて炭治郎ですよ! (2019年9月8日 19時) (レス) id: 77961f5a40 (このIDを非表示/違反報告)
枝豆 - 炭治郎の名前が「炭次郎」になってますよ! (2019年9月1日 18時) (レス) id: d20d94dd05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芹なずな | 作成日時:2019年7月8日 23時