自分を恐れる少女がみんなに愛される話 (ページ11)

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美少女ならはやく言ってくれません？ページ11

伊「言ってくれるじゃねぇか！！！！言葉だけじゃなく結果で示してみろこの弱味噌が！！！！」

そう言って斬りかかる伊之助の刀を飛び上がってかわす。

伊「？！！なに？！どこに言った！！！」

伊之助の視界から消える律。

『遅い！！！』

そう言って伊之助の被り物を奪ったのだ。

『今ので貴方の首が落とせる事を証明出来たでしょうか？』

伊「くくくっっ…いいなお前！！！！ますます殺りたくなったぜ…」

そう言って顔を上げた伊之助。

『え？？？？ちょー可愛いんですけど？！もー！！！そんなに可愛いお顔をしてるならはやく言ってくださいよ！！！』

伊之助の顔は色白で翠のぱっちりした瞳に小さく整った鼻と口。

まさに美少女だった。

そして律は可愛い女の子には優しくする主義だったのだ。

伊之助の近くに行って顔をじろじろ見る律。

伊「なんだお前？！？！やめろ！！！！俺の顔に文句でもあんのか？！！！」

そう言って攻撃をするも全て律にかわされる伊之助。

『文句なんて全然ありませんよ！！それどころか最高です伊之助さん！！』

至近距離にも関わらず全ての攻撃をかわしてくる律に流石の伊之助も疲労しきっていた。

伊「はぁ…はぁ…いい加減に…」

炭「いい加減にしろぉぉぉお！！！！！」

鬼を倒して戻ってきた炭次郎がすかさず伊之助を殴り飛ばした。

伊「ぐはっ！！！！」

疲労もあいまって伊之助は完全にダウンした。

その後私がみんなの応急処置を施し、炭次郎や目が覚めた善逸は子供達と共に死んだ方々の埋葬をしていた。

私は伊之助が目覚めるまで側にいることになった。

伊之助さんが眠る姿はまさに眼福。

眠れる森の美女…？？ほんと美しいお顔だ。

伊之助の顔の泥を拭きながらじっと眺めていると急に腕を掴まれた。

伊「お前なんでこんなことしてる…」

『きゃぁあ！！すみません！！！やましい気持ちは一切なく……ほんとに美しい顔だなと思って眺めてただけで…そしてあろうことかその美しいお顔に泥が付いてましたので私の汚い手拭いで拭かせていただいてました…泣ごめんなさいぃぃ…』

伊「は？何言ってんだお前。頭沸いてんのか？そうじゃなくてなんで治療してんだって聞いてんだ。」

『……だって私はあなた達のサポートの任務で来ているわけだし、、それに怪我している人がいたら助けるのは当たり前です！』

意味が分からないという表情で私を見る伊之助さん。