天賦の才 ページ32
【無垢の呼吸】
それは練習して出来るものではない。
人は肺からだけでなく細胞からも酸素を得ている。
だが細胞から取り入れられる酸素の量は普通、極僅かなもの。
だが無垢の呼吸の使い手は例え息を止めたとしても細胞呼吸によって酸素を取り入れ命をつなぐことが出来るほど細胞呼吸が活性化されている。
さらに肺から取り入れるよりも素早く全身に行き渡るため、瞬発的に大きな力を出すことが可能。
鬼の血が流れると人の細胞は残らない。適合すれば鬼に、適合しなければ身体が弾け飛ぶ。
だが無垢の呼吸の使い手はその特異な呼吸により細胞が常人の何倍も質が高くなっており鬼の細胞に侵食されないのだ。
律が柱に信用されたのはこの呼吸の使い手である事が分かったからである。
宇「お前の妹にも何かあるのか?俺たちを信頼させるだけの何かが…」
柱全員からの圧を感じて炭次郎の体は竦む。
『あります…』
律の瞳には強い意志が宿っている。
『2人には鬼の血に負けない強い絆が、想いがある…私も2人のお陰で自分の中の鬼と戦う決意が固まったんです。だから殺させません。』
刀を抜く律白い炎を帯びた純白の刀は陽に照らされて切っ先を光らせた。
その横に刀を抜いた時透無一郎が立つ。律より幼い顔立ちの彼は見た目からは想像もできない程強い。立派な霞柱だ。
律とは歳が近いため仲がいい。彼はいつも律の味方だ。
無「律がそういうなら僕はなんでもいいよ。信じる。ここにいる全員倒せばいいんだよね?」
宇「はっ…ただの継子と柱になったばかりの小僧が派手なこと抜かしやがる…いいぜ気に入った。」
なんと音柱である宇髄天元までこちらに加勢した。
富岡さんはその光景を見て柱同士で揉めるなんて、もうめちゃくちゃだと頭を抱えている。
「困ります不死川様!!どうか箱を手放してくださいませ!」
不「柱会議と聞いてきたがめちゃくちゃじゃねぇか。例え律だろうと容赦はしないぜ。」
禰豆子の入った箱を片手に持ちながら不死川がやってきた。
しのぶ「不死川さん勝手なことしないで下さい。」
静かではあるが怒っている様子のしのぶ。
不死川は構わず言葉を続けた。
不「鬼がなんだって?坊主ゥ。鬼殺隊として人を守るために戦えるゥ?律もそうやって鬼の肩持ってるとまた鬼からの刺客だと疑われるぜ?そんな御託はなぁ!!!ありえねぇんだよ馬鹿がぁぁ!!!」
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鮭大根になりたい - 不快に思わせてしまったらすみません。富岡ではなく冨岡だと思うのですが… (2020年5月17日 11時) (レス) id: 9a68fed22a (このIDを非表示/違反報告)
我妻善逸の許嫁 - 柱会議ではなく、柱合会議です怒 (2019年9月12日 16時) (レス) id: af0233cc60 (このIDを非表示/違反報告)
我妻善逸の許嫁 - 鬼滅隊じゃなく鬼殺隊です。怒。 (2019年9月12日 16時) (レス) id: af0233cc60 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ系女子 - 炭次郎じゃなくて炭治郎ですよ! (2019年9月8日 19時) (レス) id: 77961f5a40 (このIDを非表示/違反報告)
枝豆 - 炭治郎の名前が「炭次郎」になってますよ! (2019年9月1日 18時) (レス) id: d20d94dd05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芹なずな | 作成日時:2019年7月8日 23時