秘密の話 ページ20
コンコン
リズムの良いノックが聞こえ
私は顔を上げた
「はい」
いつもの様に返事をすると
そこには構成員の1人が立っていた
「中原補佐官
ボスがお呼びです」
「分かりました、すぐ向かいます」
私は誰もいない部屋の扉を閉めた
今日は中原幹部だけの任務で
私は中原幹部の分の書類整理をしていた
、、、ボスからの呼び出し、、、?
「中原紫乃です」
「入り給え」
そう許可する声が聞こえ
開けようとすると
ドアは勝手に開いてしまう
私が驚いていると
ひょこっと顔を出す金髪少女
「エリス嬢」
「紫乃!久しぶりね! 」
いつもの赤い服を身に纏う少女は
エリス嬢
私はエリス嬢に案内されて
ボスの目の前のソファに腰掛けるよう
言われた
「今回は何用でしょう?」
私が聞くと
ふふ、とボスは笑った
そこに紅茶と茶菓子を運んでくる
エリス嬢
エリス嬢に笑顔で「ありがとう」
と言うと彼女は頬を赤らめて
奥の部屋へと帰って行った
「今日はね
君の知らない中也くんの話をしたくてね 」
「中原幹部ですか、、、?」
ボスは紅茶を飲むよう
手で促す
私は紅茶を1口含んだ
「そう、私が
君に結婚をどうするか聞く前の話だよ」
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no side
半年前
「最近、少子化が気になるね」
「そうじゃのぉ、、、」
尾崎紅葉と森鷗外は
いつも通り高層ビルから
ヨコハマを見下ろしてお茶していた
「、、、ポートマフィアも
少子化に貢献ってことで
1組結婚してもらおうか」
紅葉はふふ、と森の意図を察して
微笑んだ
「少子化、ではなく
単純にポートマフィアに
既婚者が少ないのが嫌なんじゃろう?」
ふふ、と今度は森が笑い返した
「当たりだ
さて、まずは誰にしようか?」
「そうじゃのぉ、、、
中也はどうかえ?
少子化対策には持ってこいの
歳ではないか? 」
「確かに
まだ若くて元気があるね
子供が出来たら
お祝いの品を送ったりしたいねぇ」
という安易な方法で中也は
ターゲットとなったのだ
「もし、結婚するならば
誰がいいかい?」
突然のことに驚いた中也は
それでも即答で
「紫乃、、、紫乃がいいです」
と言った
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あまね(プロフ) - かんけつ (11月6日 13時) (レス) @page28 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - keyさん» ありがとうございます! (2021年10月3日 23時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
key - いつも楽しませてもらってます。 (2021年8月10日 10時) (レス) id: 007fbd0124 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mela | 作成日時:2019年10月13日 21時