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参拾壱話 伝えたいこと ページ35

私は棘くんに促されてベッドに腰掛けた



棘くんも横に腰掛けた




そしてノートとペンを手に取る





『筆談で話してもいい?』



私は棘くんからペンを貰って




『いいけどどうして?』



と書き込んだ




『初めて会った時筆談したから』




そう書いて棘くんは柔らかく笑った





私もつられて笑う




そして棘くんは少し悩んだようにペンを回す




『伏黒のこと、どう思ってる?』



私は首をかしげた



『いい人だよ、それだけ』



私の言葉に棘くんは眉根を寄せた




『体術の時、自販機に2人でいなかった?』




私はあぁ、と声を出した




いけない、筆談だった




『うん、でもそれだけ』




棘くんは困ったように


『ほんと?』



と返した





『ほんと、何か気になることでも?』





私の返答に困ったように棘くんは襟に顔を埋める




『そこで、キスしてなかった?』




キス、という単語にドキリとする




家にいた頃


家の前の道を歩く同じ年頃の女子が言ってた言葉




口と口をくっつける行為



たしか、、、すごくどきどきするとか






『ううん、ゴミを取ってくれてただけ』




私の言葉に棘くんはキョトンとした





『ほ、ほんと?』




『うん、ほんと笑』






「すじこおおぉ、、、」
(よかったぁぁぁ、、、)


棘くんは脱力した




逆に今度は私の番





『棘くんは野薔薇ちゃんのこと好きなの?』



私の言葉に棘くんはふふ、と笑う




『ごめんね

てっきり浅葱は伏黒が好きなんだと思ってて、冷たい態度取ってた


でもよかった


まだ俺の事好きでいてくれて』




最後の言葉に胸がきゅうっとなる




『もちろん、棘くんが好きだよ』



『俺も』




そう筆談して



「お互い勘違いね」



と返すと棘くんは


「しゃけ!」



という



私達は笑った




そしてどちらともなく顔を近づけた




もうすぐ、唇がつきそう、、、

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no name(プロフ) - 棘くん大好きなので、読み始めました!!金、、なんて読むんでしょうか?笑ふくろうって打つと出るのですが、きんふくろう、で良いのでしょうか!これからお話読むのがとてつもなく楽しみです(◍•ᴗ•◍) (2022年1月23日 13時) (レス) @page3 id: c1b74ddf5a (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - アメジストさん» けっこう展開が変わってくると思います!!そして続編に移行するので続編でもコメントお待ちしております!!^^* (2021年6月26日 23時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - Melaさん» まじですか?!今後の展開が楽しみすぎる、、。( *´艸`) (2021年6月25日 13時) (レス) id: 1cb5d31422 (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - アメジストさん» 嫁確っすね、、、今後の展開に入れていきたいですね、、、! (2021年6月24日 22時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - Melaさん» 萌え萌えですね、、。嫁確ですやん、、。。( *´艸`) (2021年6月24日 11時) (レス) id: 1cb5d31422 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Mela | 作成日時:2021年5月4日 1時

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