弐拾玖話 ナミダの跡 ページ30
「よーし、それじゃあ体術の授業始めるよー」
五条先生がいつも通り出てきて
私達は姿勢を正す
「あれ？
浅葱どしたの？」
私と目が合うと直ぐに私を覗き込んで
私の目を凝視する
「目、赤くない？」
みんながぎょっとしたように私を見た
泣いてたのがバレてしまう
「か、花粉症で目が痒くて」
五条先生は納得したようにポンと手を叩いた
「分かるー！！
僕も目隠ししてるのに花粉症でね〜
なんつって！！まぁお大事に」
多分勘づいてる人には泣いてたことがバレているだろう
「今日は1対1で模擬戦闘！
怪我させないようにね」
1回戦目はパンダと野薔薇ちゃん
私は2人の試合がなかなか頭に入ってこない
ずっと斜め前にいる棘くんが気になって仕方ない
棘くんは熱心に野薔薇ちゃんを見ている
やっぱり、私は、、、
「、、、ない！！浅葱！！」
私は、、、好かれてない、、、のかな
「危ない！！！浅葱！！」
遠くに聞こえた真希の声が近くで聞こえた
私が顔を上げると
目の前に釘が迫ってきていた
「っ！！」
どうしよ、体が動かない
世界がスローモーションに動く
あ、これ走馬灯ってやつ？
私の人生、、、短かったな
私が運命に身を委ねようとした時
《止まれ！！》
キィン、と響く声
目の前の釘は静止している
斜め前の棘くんが口元を晒している
あぁ、助けてくれたんだ
私は何故かほっとして
そのまま倒れ込んで意識を手放した
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「お前なんか、産まなきゃよかった」
お母さんが私の前でゆらりと動く
その顔は憎しみと嫉妬に塗れていて醜い
「お母さん、、、」
どうして、泣いてるの？
そう問いたかった
けれどお母さんは涙を流していることなど
知らないようだ
お母さん、、、私は、、、
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「っは、」
、、、酷い目覚めだ
またあんな夢みるなんて
ここ最近ずっとあの夢、、、
私ははぁ、と大きくため息をついた
保健室には誰もいないようだ
「、、、なんなの」
夢への怒りがこみあげてきた時
保健室へ入ってくる足音が
私は何故か反射的に寝たフリをした
シャッ、とカーテンを開けられる
誰、、、？
「ツナ？」
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no name(プロフ) - 棘くん大好きなので、読み始めました！！金、、なんて読むんでしょうか？笑ふくろうって打つと出るのですが、きんふくろう、で良いのでしょうか！これからお話読むのがとてつもなく楽しみです(◍•ᴗ•◍) (2022年1月23日 13時) (
レス) @page3 id: c1b74ddf5a (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - アメジストさん» けっこう展開が変わってくると思います！！そして続編に移行するので続編でもコメントお待ちしております！！^^* (2021年6月26日 23時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - Melaさん» まじですか？！今後の展開が楽しみすぎる、、。( *´艸｀) (2021年6月25日 13時) (レス) id: 1cb5d31422 (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - アメジストさん» 嫁確っすね、、、今後の展開に入れていきたいですね、、、！ (2021年6月24日 22時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - Melaさん» 萌え萌えですね、、。嫁確ですやん、、。。( *´艸｀) (2021年6月24日 11時) (レス) id: 1cb5d31422 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mela | 作成日時：2021年5月4日 1時
