拾肆話 過去話 ページ15
私の髪を伝って雫が1つ落ちる
パタ、軽い音が鳴って
下の水と同化する
「、、、任務」
私の声は水音にかき消される
「お、浅葱」
後ろから声をかけられてビクッと身体が跳ねる
バッと振り返る
「あ、、、真希」
「なんだよ、そんな驚いて
女子はあたしとあんただけなんだから」
「あ、そうか」
えへへ、と私は笑って誤魔化す
でも真希はひとつも笑わない
そして私の隣に座ってシャワーでお湯を出す
「、、、その痣、今日の特訓のじゃないよな」
小さく囁かれて
水音にかき消されそう
私も小さく
「うん、違うよ」
と答えた
私の体には無数の痣がある
そんなに大きな訳では無い
小〜中の大きさの痣
腕とか足にはなくて
背中に集中してある
私と真希は無言でシャワーを浴びる
浴槽に浸かって真希はふぅ、と息を吐き出す
そして話を続けた
「家で付けられた痣か」
「うん、半分は訓練中にミスったやつ
もう半分は、、、
お父さんから」
真希は遠くを見つめた
目を細めないところを見る限り
あのメガネはダテだろう
「お前も色々あるんだな」
私は真希を見た
「真希も？」
「まあな」
真希はニカッと笑った
「別に隠す話でもないし
棘とかパンダとかにも言ってあるから」
そう言って真希は過去の話を始めた
双子の妹がいること
昔から呪霊は眼鏡越しではないと見えないこと
その他もろもろ私は話を聞いた
「、、、意外
真希はすごく強いから」
私の言葉を聞いて真希は吹き出したように笑う
「あたし4級だぞ？」
私はふるふると首を左右に振った
「力とかじゃなくて
心が」
私の言葉に真希は目を見開いた
そしてニッと笑う
「やっぱあたし、浅葱のこと好きだわ」
私も笑う
「それはどうも
私も真希好き」
真希はぐっと伸びをした
「まぁ、明日は頑張れよ
やばい時、怖い時、どうしようもできない時
とりあえず逃げろ
いいか、逃げるのは恥じゃない
そして仲間を頼れ
棘はお前を守れるやつだよ」
真希はそう言って立ち上がる
私はポカン、と口を開けて真希を見つめた
「、、、うん
真希パイセンかっこいいです」
真希は笑った
「だろ？」
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no name(プロフ) - 棘くん大好きなので、読み始めました！！金、、なんて読むんでしょうか？笑ふくろうって打つと出るのですが、きんふくろう、で良いのでしょうか！これからお話読むのがとてつもなく楽しみです(◍•ᴗ•◍) (2022年1月23日 13時) (
レス) @page3 id: c1b74ddf5a (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - アメジストさん» けっこう展開が変わってくると思います！！そして続編に移行するので続編でもコメントお待ちしております！！^^* (2021年6月26日 23時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - Melaさん» まじですか？！今後の展開が楽しみすぎる、、。( *´艸｀) (2021年6月25日 13時) (レス) id: 1cb5d31422 (このIDを非表示/違反報告)
Mela(プロフ) - アメジストさん» 嫁確っすね、、、今後の展開に入れていきたいですね、、、！ (2021年6月24日 22時) (レス) id: 60b96a4b29 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - Melaさん» 萌え萌えですね、、。嫁確ですやん、、。。( *´艸｀) (2021年6月24日 11時) (レス) id: 1cb5d31422 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mela | 作成日時：2021年5月4日 1時
