貧乏会社の一人娘は天祥院英智の元へお嫁に行きました〜after story〜【あんスタ】

丸くない？ ページ28

「百星」




それは朝の出来事だった





私と英智くん、一可は



いつも通り



朝の食事を取っていた







そう、いつも通り





「なんでしょう」








私は目の前に座る英智くんに向いた







ちなみに今日の朝ごはんは



私が作ったものである





まさか





味が悪いか、、、？







すると






すっと英智くんの手が私の頬に触れた








「！？」








英智くんは至って真剣








そして私の頬をつまんだ








「パパ！！
朝からママに何してるの！」





見かねた一可の発言に私も同意だ






朝からほっぺたをムニムニされるとは





女子にとっての何たる屈辱







「なんれすか(なんですか)」




むむ、、、


頬を摘まれて上手く喋れない、、、








「百星、、、







ちょっと丸くなった？」









は、、、？









丸い＝太った、、、？









「は、、、？」






私のドスの効いた声に





英智くんは慌てたように




手を離した







「あ、いや



ふっくらしたなぁと思ったんだよ」






慌てて手を振る英智くん







それ







「間接的に太ったって言ってません？」








私の言葉に英智くんは



真剣な眼差しをした






「いや、断じてそう言っていない」





「じゃあどうしてそんなに
汗かいてるんです？」






英智くんはぱっと時計を見た






「いけない

そろそろ出る時間だ」



「まだ10分ぐらい余裕ありますが？」




「きょ、今日は

僕が一可を幼稚園に連れていくよ」




「えー！！

パパと行くとみんなが見るからいやだ！」








英智くんは汗をダラダラかいている








「まぁ時間もまだありますし




もう少しゆっくりされては？」






恐らく私の笑顔はどす黒い







英智くんを椅子へ座るよう促す








英智くんは立ち直ったように




私の方へ向いた








「ちゃんと説明してください」





「百星」








む、これは仕事スイッチONの声だ







「君はいつでも綺麗だよ」





「、、、そ、そんなので騙されませんから」








あぁ、私はこの顔に弱い





語尾が段々と小さくなる








「それじゃあ行ってくるね」






私の頬に小さくキスして



英智くんは一可と出ていった







「行ってらっしゃい、、、」









太った、、、？

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