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ym.s
「伊野尾ちゃん飲みすぎ、笑」
「ふふっ、えへへ〜」
ベロンベロンになるぐらいまで飲んだ伊野尾ちゃんは足がおぼつかない状態のまま家に帰ろうとしたからもちろん止めた。
危ないでしょ、普通に。
事故もそうだし、
こんな顔面、いつ襲われるか。
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伊野尾ちゃんは昔っから可愛かった。
保育園からの付き合いだけどその頃から彼の顔はもう美形で、
まんまるな目に真っ白な肌、セットもしてないのにふわっとした少し茶色の髪、
あと、少し天然なところがあったかな。
女からも男からも相変わらずモテモテで、俺はそんな彼のことが好きだった。
もちろん、恋愛感情として。
「俺んち帰るよ伊野尾ちゃん。」
「え〜？やまちゃんちぃ？」
「あ、もしかして明日仕事？」
明日は日曜だから大丈夫だと思ってたけど。
「んーん、ないよ、ぉ」
「じゃあ、帰ろっか。」
伊野尾ちゃんの綺麗な手を取って、お金はしっかり払って店を出た。
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……… 本当の事を言えば、俺は彼のことが今でも好き。
この5年間はほんとに辛くて、電話しようか迷ったけど会いたくなるからやめた。
「伊野尾ちゃーん？先風呂入る？」
「やだねむいねる。」
「いやまてまてまて！そこで寝たら風邪ひいちゃうからやめて！」
たくっ、もう、
なんて嘆くけど、小さい頃から伊野尾ちゃんはこんなで、
俺はそんな伊野尾ちゃんのお世話をして。
っていうのがほんと変わらないな
ソファで落ちかける伊野尾ちゃんを必死に起こした
「ねぇ、夜いっぱい寝よう？」
「いまよる……」
「いやそれはそうなんだけど、」
「じゅーにじ、だよ、」
だからおやすみぃ、
… 、
「ばか、起きて！」
「んやぁ、…… やまちゃん全然変わんないねぇ」
そんな伊野尾ちゃんも全然変わんないね、
すぐ眠るところ、全く変わってない。
「ねぇやまちゃん、」
「ん、？………え、」
「あの日と、おなじだね」
俺の腕を引っ張って、伊野尾ちゃんを覆うようにソファに手をつく。
その俺の首に両腕をまきつけて、ほんとに至近距離で、
色っぽい目で、見つめてきた。
「あの日、」
「もしかして、忘れちゃった…？」
忘れるわけない、
だって、俺が伊野尾ちゃんを好きになったきっかけの日だから。
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なすも(プロフ) - shootingstarhapさん» ほんとですか！嬉しいです！これからもどうぞよろしくお願いします＾＾ (2019年6月15日 21時) (
レス) id: 457ac5cab4 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - やまいのさんもいのやまさんもどちらのお話しも好きです(^^)キュンとしました(^-^) (2019年6月15日 0時) (レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なすも | 作成日時：2019年6月9日 14時
