. ページ18
.
ym.s
.
「好き!」
「んーありがとね」
多分、伊野尾ちゃんは俺が本気で言ってるなんて思ってもみないだろう。
でも、俺は本気だ。テキトーだけど周りを見てくれている伊野尾ちゃんのことを好きになったのはいつ頃からか …… そんなの覚えてないってぐらい前から俺は彼の事が好き。
そんな俺が伊野尾ちゃんに好きだと伝え始めたのは去年ぐらいから。
好きって言葉がいつも溢れそうで、それならもう冗談っぽくでもいいから言っちゃおう、ってことで言い始めた。
でも、伊野尾ちゃんはそんな俺を適当にあしらって無視をする。
そりゃそうか、俺の言い方が本気っぽくないもんね。
だから、今日は少し素直になってみようかなって。
「またスルーする …… 俺、本気なんだよ?」
「… え、そうなの?」
嘘だ、みたいな顔をして驚く伊野尾ちゃん。
嘘なんてつくわけないじゃん。冗談だったらこんなにも言わない。
「どうしたの…?」
「い、いや、」
急に口を閉ざした伊野尾ちゃんに不思議に思って覗き込むとなんとも言えないような顔をしてた。
もしかして、そんなに俺の事好きじゃないの、?
こんな俺に引いちゃった?
そんなことなら言わなきゃよかった。
やってしまった。
なかなか話し出さない伊野尾ちゃんを見たくなくて、離れたくて楽屋を出ようとした。
でも、
「待って、やまちゃん。」
「…ん?」
急に手を引かれて逆戻り。
「俺、やまちゃんの好き好きコール好きだよ。」
え …………?
急に何言ってるの伊野尾ちゃん。
「ふふ、急になんだよ、って顔してる。」
「いや、だって本当に ……」
「いつも会う度にやまちゃんは俺のこと好きって言ってくれて、俺も冗談だと思ってたからテキトーにスルーしてたけど、
やまちゃん、本気で俺の事好きだったんだね。」
……… そうだよ、俺は伊野尾ちゃんのことが本気の本気で好き。
いっつも俺は冗談交じりの本気で「好き」の言葉を何度も紡いで彼はそれをスルーする。
本当は、それが少し辛くてもうやめようかななんて思ってたけど、
伊野尾ちゃん、やっと気づいてくれた。
遅いよ ………… 俺の言い方のせいだと思うけど。
やっぱり伊野尾ちゃんは俺の事見てくれてたんだね
555人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なすも(プロフ) - shootingstarhapさん» ほんとですか!嬉しいです!これからもどうぞよろしくお願いします^^ (2019年6月15日 21時) (レス) id: 457ac5cab4 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - やまいのさんもいのやまさんもどちらのお話しも好きです(^^)キュンとしました(^-^) (2019年6月15日 0時) (レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なすも | 作成日時:2019年6月9日 14時