青のきみ : ×in

ジョークかシリアスか inym ページ17

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in.s

(リアル設定)(付き合う前)


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「いのおちゃーん！」

「なあにやまちゃん。」

「すき！」




また始まったよやまちゃんの好き好きコール ………


楽屋でスマホを弄ってると急に俺の隣に来たやまちゃん。
撮影で会う時はいつも好きだと俺に伝えてくれる。
それが本気なのか冗談なのか… 言われすぎて最初は戸惑ったけど最近はもうスルーしてる。




「んーありがとね」

「またスルーする ……… 俺、本気なんだよ？」

「… え？そうなの？」




えええ、やまちゃん本気なの。
そう言われちゃうと無視できなくなっちゃうじゃん

言われてみれば彼とはちゃんと目が合ったことがないし、少しやまちゃんを見るだけで顔を真っ赤にしてたような ………気がする。



ちょっと待って、そうなると本気だっていう確信ついちゃうじゃん。




「どうしたの…？」

「い、いや、」




やまちゃんがずっと本気だったって考えたら、やまちゃんの顔見れなくなってきた。
だって、やまちゃんの好き好きコールが始まったのは確か去年の夏ぐらいから。

てことはずっとやまちゃんは冗談なんて言ってなくて、そんな俺は冗談だって勘違いしてスルーして …



俺、すっげぇ最低じゃん。




「やまちゃん、」

「なあに？」

「………… ほんとに俺の事好きなの？」

「好きじゃなかったら言わないし …」




確かに、俺にスルーばっかされても懲りずにやまちゃんはずっと俺に気持ちを伝えていた。

そんな俺も、好きだと言われて別に嫌じゃなかった。寧ろ コイツ可愛いな、って思ってたぐらいだし。
しかも、ちゃんとやまちゃんに耳傾けて紡がれるその愛の言葉に対して俺は笑っていた気がする。

もちろん、ばかにしてるとかそういうのじゃなくて、喜びの意味で。




「じゃあ、俺いくねっ」

「待って、やまちゃん。」

「…ん？」




「俺、やまちゃんの好き好きコール好きだよ。」

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