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hk side
※呼び方がリアルなJUMPとは違うとこ一部あり
4時限目が終わってお昼。
「ひかるぅーーーご飯食べよー」
「食べよー!あ、今日は屋上いかない?」
「屋上?なんで?いいけど。」
不思議がるいのちゃんをごまかす。
「んーなんでもー」
昨日屋上行ってから屋上の気持ちよさを知ったから2人で味わいたいのだ。(なんか薮とかいう知らない先輩にバカにされたけど!)
屋上に出るといのちゃんが瞳をきらきらさせてちょっとテンション上がってて可愛い(笑)
「わーーめっちゃ気持ちいいじゃーん!」
「でしょでしょーー?」
「光ここ知ってたの?」
「うん。昨日見つけた!」
なんて言いながらレジャーシートを敷いて、2人で腰掛ける。
わいわいお喋りしながら青空の下で食べるお弁当はやっぱ最高!
…と思ってたら。
「レジャーシートって(笑)
ピクニックじゃあるまいし(笑)」
馬鹿にしたような笑いが聞こえてきて思わずムッと振り返ると、いた。
…昨日の薮先輩。
いのちゃんは人見知り発揮して黙ってる。
「悪いですか」
「悪くはねーけど(笑)可愛いなーと思って(笑)」
「バカにしてます??」
ニコニコしている先輩。
ちょっとムカつくけど……なんかドキドキしてる自分がいる。
ちょっと言い合っていると、
「おーい薮ー?何ナンパしてんだよー」
「してねーよ(笑)」
「ごめんねーうちの薮が」
知らない先輩が現れて薮先輩の肩を抱く。
え、チャラい…。
明るくて毛先を遊ばせた髪、着崩した制服。
薮先輩に負けないくらいのイケメンだしスタイル良…
てかなんかセクシーというか色気やば…。
…え、ホストか何かですか?
「いや、いいですけど、連れて帰ってください!」
「ふは、(笑)連れて帰ってくださいって(笑)
言われてっぞ薮〜〜(笑)ww」
可笑しそうに腹を抱えて笑う先輩と、なんだと〜!(笑)なんて言ってる藪先輩。
本気で怒ってないから笑える。
と、全然会話に入ってこないいのちゃんの方をみると、完全に固まってる。…し、なんか耳が赤い…?
「いのちゃん大丈夫?」
と囁くと、
「…んぇ、、うん、まぁ、、」
となんとも気のない返事。
「……あれ?なんか……君と俺、前に会ったことあるよね…?」
「おいおい古いナンパだな〜〜雄也」
急にいのちゃんに向かって変なこと言い出す先輩に、ちゃかす薮先輩。
いのちゃんはすっかり固まってしまって何の反応もない。
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作者名:林檎ばなな | 作成日時:2022年6月20日 23時