44 ページ44
気まづい空気にはならなくて、自然な話題で話しているうちに時間が経って楽屋にもちらほらとメンバーが集まりだす
どんな話題で話しているときも心の中は苦しくて、油断したら笑顔が崩れてしまそうだったけどなんとか耐えて薮ちゃんがひかと話し始めたのを見て、そっと楽屋から出た。
気づいてるはずなのに、気づいてないふりをされた事が辛かった
騙された!なんて言った時の俺を伺う顔でわかる、好きな人のことだもん。
そんなことを思っても現実は変わらなくて、薮ちゃんは俺のことを好きじゃないんだなんてわかりきってた事を改まって理解して苦しくなる
薮ちゃんの特別になりたいくせに、普通じゃないと不安で、普通でしかいられなくて。
薮ちゃんは、誰を選ぶんだろう
いつか選ぶ日が来たとして、隣で笑ってるのが俺だったらいいななんて、
「好きです、」
そんな事を考えていると少し気持ちも落ち着いて、楽屋に戻ろうとしていた時にそんな声が聞こえてきて思わずその声のありかを探してしまう
少し歩くと見えてきたのは頭を下げる北山くんと、困ったように視線を落とす玉森
「…ごめん、」
申し訳なさそうにそう呟いた玉森が俯く
そっか、だよな!
顔が見えない俺でもわかるような空元気でその場を去った北山くん
見て見ぬ振りをして、俺もその場から逃げた
64人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青空の青さ(プロフ) - セロリさん» コメントありがとうございます!自分もセロリさんの作品が大好きです!更新頑張ってください! (2019年8月26日 19時) (レス) id: bb7f50e238 (このIDを非表示/違反報告)
セロリ(プロフ) - この作品好きなので更新頑張ってください! (2019年8月26日 0時) (レス) id: ace282198d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:青空の青さ | 作成日時:2019年7月9日 2時