病気な慧くん。

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ym side









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その後、知念からちょっと説明があって
局の簡単にみてくれるお医者さんにも見てもらい
やっぱり統合失調症っていう病気らしい。









「めいわく、かける……ごめん。」

「伊野尾ちゃん、」




さっき俺が怒ってたからびくりと動く伊野尾ちゃんの体。
もう、大丈夫。
あのぼーってしてたのも、病気だったんだね。

おれもさっき詳しく気になって自分で調べてみて
分かった症状。







「ごめんね、怒鳴ったりして。もう怒ってないよ？」

「ほんと？」

「うん、だからこれから頑張ろっか。この病気は治るらしいから。ね？」









そう、この病気は幸運なことに
薬を飲み続けるのと、休養をちょっととれば治せるらしい。








活動は……休止にはできないけど伊野尾ちゃんの仕事を少しだけ減らしてもらうことにした。









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「いい、伊野尾ちゃん。この薬ぜっったいに飲み続けてね？」

「ん……？」

「飲まないと治らないから、ね？」







この会話のやり取りのぎこちなさも、病気のせいらしい。









あのあと、ちゃんと病院に連れていき
薬をもらったりサポートの仕方だったりを教えてもらった。

そして俺らは、今伊野尾ちゃんを1人で居させては危険って判断して
治るまで俺が、伊野尾ちゃんのことを見ることになった。









「やまだ、……？」

「ん、どうしたの？」








なるべく優しい声で、声をかけてあげる。









「怖い声、ない……？」







「うん、なくなるよ？伊野尾ちゃんが頑張れば。

だから俺達は伊野尾ちゃんのこと全力で手伝うから。ね？頑張ろ？」









そういうとコクリと頷いてくれた。

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