*hk きゅぅ。 ページ5
hk side
ここだけの話なんだけどね、いのちゃんは寝てる時、指を赤ちゃんみたいに握るんだよ。
「ひか、」
「どしたの」
「うぅ〜……」
ふらふらとこちらに向かってきたいのちゃんは俺の胸元にぽすりと収まる。
「眠い?」
「むぅ」
実は寂しがりで一人で寝たがらないいのちゃん。
「じゃあ一緒に寝よっか」
もう返事をする元気もないのかこくりと頷くだけ。
「んじゃ、俺着替えるからソファで待ってて?」
ふらりとソファに向かった後ろ姿を見届けてから俺はクローゼットに行った。
リビングに戻ってきてソファを覗き込めばやっぱり九割方寝ている。
「いのちゃーん、ほら、行くよー」
「……」
「いーのーちゃーん」
渋々目を開けたいのちゃんは、俺に向かって手を伸ばす。
かわいいので少しいじわるしてしまうのはご愛嬌。
「ん?なぁに?」
「……だっこ」
困った甘えんぼさんだ。
とはいえ、そんな彼が愛しくてたまらない俺も困ったやつだななんて思いながら。
伸ばされた手を掴んで体を持ち上げる。
身長は同じだけど俺の方が筋肉あるし、いのちゃんは軽いし。
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作者名:すいのん | 作成日時:2020年10月23日 20時