*ar ぐりぐり。 ページ3
ar side
珍しく休みが被った日。
「だいちゃーん」
「んー?」
「一緒に寝よ」
かわいいお願いをされた俺は断れるはずもなく、読みかけの漫画を裏返して寝室に向かった。
ダブルベッドに二人で寝転がると、すぐに俺の方に寄ってくるいのちゃん。
いちいちかわいいな。
「どしたの、甘えた?」
にやりと口角を上げてちょっとからかってやるとすぐに離れる。
「ちょちょちょ、待った待った」
ごめんって、そう言いながらもう一度抱き寄せると、満足そうに懐に舞い戻ってきた。
「ん〜かわいいー!」
かわいすぎて抱きしめたら痛い、と一蹴り。
ほんと、気まぐれなにゃんこなんだから。
「あのねー今日ねぇ、裕翔がさあ」
寝る前は二人でおしゃべり。
「そし、たらぁ、おれも、ね……そこでぇ……」
ひらがなしゃべりになってきたらそろそろの合図。
もともととろんと垂れている目がもう蕩けすぎてなくなっちゃってるよ、ちゃん。
寝ちゃいな、とお腹をとんとんとするとあどけない寝顔ですんなりと眠りにつく。
少し背中を丸めて寝るから俺より小さくなってんの。
猫みたい。
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作者名:すいのん | 作成日時:2020年10月23日 20時