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yb side
肩に乗った重みは相変わらず柔らかくて。
でもお前、その体制で寝たらすぐ体痛めるだろ?
いつものように頭をそっと俺の膝の上に持って行ってやる。
短く切ったとはいえどまだふわふわしてる茶色がかった前髪を除けてやるとやたらキリッとした眉毛、結構好きなんだよな。
ふにふにと柔らかいほっぺたも触り放題だ。
熟睡してる時の伊野尾はまあかわいい。
そう、例の癖、というのは。
すやすやと気持ちよさそうに出ている口元に指を持っていくと。
ぱくっとこれまたかわいい口に含む。
まるで小さい子がおしゃぶりを咥えてるようにもぐもぐと吸ってる。
本人は寝てる時の記憶が無いらしく、自分でこんなことしてるなんて想像もしてないだろう。
なんにしろかわいい。
偶然見つけた伊野尾の、伊野尾も知らない癖。
「…お前、俺以外にそれやったら許さねぇからな」
普段は口にしないようなことをお前が寝てる時に言う俺も大概ずるいやつなんだろうな。
そんなことを思いながら無防備に開いた口にキスをした。
fin.
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作者名:すいのん | 作成日時:2020年10月23日 20時