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「…………でさ、メリーミー！って言う訳」
「へぇ」
「映画じゃん」
「いや、そうなんだよね」
そう、俺は昨日あの後夢を見た。
ずっと昔、妙にリアルな俺が子供の頃の映像だった。
俺は小さい頃、父親の仕事の都合で外国に住んでいて。
と言っても、生まれた時からではなく、幼稚園の途中ぐらいで引っ越してきたわけなんだけど。
当時の俺はそれはもう泣き虫で。
薮や光とも離れ、さらに言葉の分からない場所に放り込まれて毎日泣いていた。
そんな中たった一人だけ仲良くしてくれた子がいたんだ確か。
『What's your name？』
『………ふぇ？』
もちろん何言ってるのか聞き取れず、素敵な出会いとは言い難いものの、向こうで一番仲のいい友達になった。
それからはほとんど記憶にない。
でも昨日見た夢はきっと多分、あの子とのお別れの日の映像だったんだろうと思う。
せっかく馴染んできたというのにまた転勤すると言われ庭の端っこで泣いていた俺。
『ケイ？』
『ダぁ……ちゃん……』
座っている俺にすい、と手を差し伸べて口を動かしていたあの子。
『Merry me！』
と、まあまたこのセリフで目覚めたというわけなのだ。
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すいのん(プロフ) - ゆ ｡さん» とてもとても嬉しいお言葉ありがとうございます！励みになります(;_;) (2023年4月5日 0時) (
レス) @page29 id: 2a4d715210 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ ｡(プロフ) - 数少ないjgin小説ありがとうございます。主様の書き方がすごく好きで何回も見させていただいています！！ (2023年3月30日 18時) (レス) id: 132d25980b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すいのん | 作成日時：2020年12月31日 0時
