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オムライス ページ1

Hikaru


一足踏み入れるとふわっとした香りで包まれ、仕事の疲れや学校でのいざこざを吹き飛ばす、そんな場所。

昔から通っていた憧れのカフェで働き始めて早3年。
店の人も皆自分に優しくしてくれ、充実した日々を送っていたと思われた。


「光くん、オムライスお願いしまーす」
「はい」

手慣れた手つきで卵を割ってとく。
軽く味つけたらフライパンに流し込んで、あとは感覚。ふわっとなったらケチャップライスの上に乗せて完成。

何度も繰り返したこの動きに一切の迷いも無かった。




「光くん。今日も光くんのオムライス評判良かったのよ。ふわふわ加減が絶妙にいいって」
「ありがとうございます」

店長の奥さんに褒められる。くすぐったくて思わず微笑むと周りの雰囲気も一気に和む。
この感覚が好きだ。大好きだ。


実際褒められてるだけあって、自分でもオムライスを作ることに多少は自信がある。
テレビや雑誌で取り上げられることだって度々。

『オムライス店のイケメン料理人』って。

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作成日時:2018年7月24日 17時

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