好きと嫌いは紙一重【カウボーイ】(こなつ様リクエスト) ページ12
※2人は付き合っている設定
私はあいつ、ガヴィン・アユソが嫌いだ。
いつも女の子と話してはヘラヘラしているし、ゲームでだって女の子と一緒じゃなければデバフがかかる。
だからいつも、女の子と行くのだ。
彼女である私の身にもなって欲しい。
*
告白はガヴィンからだった。
その日は、彼がいつになく真剣な顔をしていて、こっちまで緊張したのを覚えている。
いつもウィラやマーサたちに話しかける時とは違う雰囲気がして。
付き合い始めは、みんなにそのことを言いふらして歩いて、こちらも恥ずかしかったけど、嬉しかった。
でも最近、他の女の子の方ばかり行ってしまうのだ。
こんなの我儘かもしれないと思うけど、本音を言ってしまえばもっと構ってほしい。
それに、一応私は彼女なのだ。その…もっとこう、対応を彼女らしくしてくれたっていいじゃないか。
なんて、彼に言ったらなんて顔をされるだろう。
「はぁ……」
「あら、A。どうしたの、ため息なんて」
「ウィラ…」
たまたまそこを通りかかったウィラに、ため息をついているのを見られてしまった。
「いや、なんでもないよ!」
そう言って笑顔を作ると、
「嘘ね。なんだか疲れた顔してるわ。…まぁ多方、彼のことでしょうけど。」
その笑顔が見破られた上に、悩みの内容までも当てられてしまった。
仕方ないか…
「うん、そうなの…実は最近、上手くいってない気がして…」
正直、ウィラはよくガヴィンに話しかけられているのを見かけるし、嫉妬の対象でもある。
でも、そんなことを気にする余裕は私にはなかったのだ。
頭がいっぱいいっぱいだった。
「そう…。はぁ…アイツも罪な男ね、こんな可愛い子悩ませて」
「違うのウィラ、私がもしかしたら何か…」
「A、心配する必要は無いわ。少し耳を貸してちょうだい」
そう言われ、耳を向ける。
「−−−−−−−−−−」
・
・
「…!?」
「ふふ、本当のことよ?もう、見てて焦れったいのよあなたたち」
ウィラに言われた衝撃の事実。
それは、私の頭を更に彼でいっぱいにするのには充分すぎて。
それからは、恥ずかしくて彼と目が合わせられなかった。
・
「あの人、あなたのことの恋愛相談を私たちにしにくるのよ。惚気話もね。」
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鈴蘭(プロフ) - 失礼します。イメ画書かせていただきました。汚いです。→https://d.kuku.lu/6ff61a8992 (2019年6月22日 18時) (レス) id: 4b11b743ec (このIDを非表示/違反報告)
Seuyong(プロフ) - ヤンデレ納棺師くんとかリクエストしても大丈夫ですか!? (2019年6月21日 18時) (レス) id: dc22fa88f2 (このIDを非表示/違反報告)
あのる。(プロフ) - 刻卯さん» 大丈夫ですよ!ありがとうございます…! (2019年6月20日 22時) (レス) id: b95f2f110d (このIDを非表示/違反報告)
刻卯(プロフ) - ツンデレの甘々系とかって大丈夫でしょうか……? (2019年5月23日 22時) (レス) id: 351536e9d0 (このIDを非表示/違反報告)
あのる。(プロフ) - 刻卯さん» 刻卯さん初めまして!リクエストありがとうございます…!シチュエーションなどご希望ありますでしょうか? (2019年5月23日 22時) (レス) id: a6fdb6280f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あのる。 | 作成日時:2019年4月3日 22時