My way 【Harry Potter 短編集】

仕方ないので2000‐Harry Potter ページ26

箒みたいに可愛がって / ハリー・ポッター




「えへへ」

この人のこの飛びかたはとても好き。
軽々と、慎重に、でも悠々と。
この箒――ニンバス2000――も、この人が好きみたい。


「何を笑ってるの？」
「ハリー！」


この人。ハリー・ポッター。
例のあの人関係で有名な人。でもそれだけじゃない。

とても勇敢で、とてもいい人で、とても可愛い人。


「そんなに驚くこと？」

あはは、って笑うハリー。今日は調子がいいみたい。片手に持ってるニンバス2000も笑ってるみたい。


「だって、今、あなたの試合を観てたんだもの……」


そう言いながら「ホグワーツ博士新聞」の大きな見出しを指差す。そこには大きな写真のなかで動くハリーの姿が写っていた。


「その新聞、どこで？」
「私が作ってるのよ。皆あまり知らないようだけど、毎週末に発行してるの。校長室の扉の横にあるんだけど……。やっぱりハリーも知らないのね」
「そうなんだ。……僕の飛びかたがそんなに面白かった？ それとも、ウッドに見とれてたの？ それとも双子のどっちか？」


ハリーはニヤッと笑った。核心をついたと思ってるみたい。でも残念。


「違うわ。ハリー(の飛びかた)に見とれていたの」
「えっ？」


焦りはじめたハリーにニッコリ笑う。
今日も可愛い。


「冗談よ。……ニンバス2000に見とれてたの」



ハリーが純粋で可愛くて仕方ないので、嘘をついてあげた。


「そっか……」



ああもう。そんなあからさまに落ち込まないでよ。



大丈夫、ハリーは輝く箒に負けたりしないんだから。

●薔薇の花1本‐Draco Malfoy→←Takusan no Suki‐James Potter

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

ハリーのメガネ

ラッキーカラー

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