ニセモノを探せ*2 ページ3
「あああああああ！！！！！！」
「いやうるさ！？坂田うるさっ！！！」
「お前もうるせえわ」
志麻からの鋭い突っ込みに思わず口を手で押さえた。
危ない、坂田につられて叫んでしまっていた。
そして事の原点である坂田は「やばいやばいどうしよう」と『やばい』と『どうしよう』ばかりを連呼していて語彙力が無くなってしまっている。
「坂田どうしたん？」
「あ、センラ…明日提出のレポートあるやん…」
「あー、古典のやつやろ？あれがどうしたん？」
「あれ、まだ完成してへんのに学校に忘れてきた……」
「あほやろ」
センラの言葉に私含め3人が同時に頷いた。
そのレポートが無いと古典の成績ゼロにするぞ、と先生はずっと言っていた。
私はしっかりと今日学校で終わらせたけど、終わらなかった人は家で完成させて明日必ず持って来いと念を押されていたはずだ。
もともと平常点が底辺レベルな坂田にとってこれはピンチだ。
来年大学受験を控える身にとって内申点はなるべく上げておきたいところ。
「お願い！！一緒に学校戻ろ！！」
「やだ。俺は早くカフェに行きたい」
「友情よりスイーツを取るん！？」
冷たいうらたの言葉にショックを受けた顔をする坂田。
なんだかんだでこの2人はとても仲が良い。
センラが「まあまあ」と中に入るのもいつものこと。
仲介人はいつもセンラだ。本当お疲れ様。
「さっさと学校行ってカフェ行こうや。まだ時間はあるんやし」
「センラ……お前ってそんな天使みたいなやつやったっけ………」
「うらたん、考えてみ。これ坂田が全部悪いんやから今日は坂田のおごりにしちゃえばええやん」
「お前…天才じゃん。いいよ、坂田学校戻ろ」
「前言撤回っ！！！センラは悪魔や！！！」
ぎゃあぎゃあと賑やかな彼らを見ていると、どうやら学校に戻ることは確定になりつつあるので志麻と2人でのんびりと今まで歩いてきた道を戻ろうとしていた。
交通機関を使わないで行ける距離に高校があるのが救いだ。
じゃなければそう簡単に学校に取りに戻ろうとはならない。
「そういえば、なんで割引券持ってんの？」
「ああ、なんかそこのカフェでうちのクラスの女子働いてるらしくて貰った」
「それ絶対自分のアルバイト先に志麻が来てほしいからじゃん…」
「そ？でも使って損はないやん」
「まあそうだけどさ」
これだからモテ男は……。
そう思いながら隣を歩く志麻に目線を向けるとちょうど志麻も私の方を見ていたらしく目がばっちり合ってしまった。
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菊香(プロフ) - 白雨さん» わ！はくちゃんありがとう〜！！めちゃめちゃ嬉しいです…そんなこと言ってくれて光栄ですありがとう(;;)更新のペース上げれたらな、と頑張るのでこれからもお付き合いください* (2019年9月26日 5時) (
レス) id: c2572f788b (このIDを非表示/違反報告)
白雨(プロフ) - コメント失礼します〜！ 菊ちゃんの作品の中で1番好きな作品がこの『ニセモノを探せ。』なんだけど、やっぱり考察も入るから一つ一つの表現と言葉が印象に残るし、文もまとめられてるからすっと頭に入ってきて凄く読みやすかったです！更新待ってます……！！ (2019年9月26日 0時) (レス) id: 7f0c200b78 (このIDを非表示/違反報告)
菊香(プロフ) - 乃都さん» わわっ、ありがとうございます！とても嬉しいです…励みになります(;;)これからもお付き合い頂けると幸いです〜！ (2019年9月25日 21時) (レス) id: c2572f788b (このIDを非表示/違反報告)
乃都 - 分かりやすい表現で､メンバー一人一人の性格や口調も掴めていながら読めば読むほど推理や推測も出来私などでは､表し用の無い程素晴らしい作品です。こんな素敵な作品を見せて頂きますありがとうございます。 (2019年9月25日 17時) (レス) id: ddd9224e3c (このIDを非表示/違反報告)
菊香(プロフ) - イチさん» うふふ( *´艸`)更新がんばりますね！ (2019年8月18日 17時) (レス) id: 2f8e2c41d8 (このIDを非表示/違反報告)
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