となり*23 ページ23
「ふぅ………」
パタンッと親戚から借りている私の部屋のドアを閉じると思わずため息が零れた。
別に、同窓会が嫌だったわけでもない。
反対に、懐かしい人に会えてとても楽しかった。
けれど、思いもしなかった事実を知って。
私の本当の気持ちに気づいて。
「…疲れたな。」
今日はなんだかいろいろと考えすぎてドッと疲れた。
サッと寝る支度をして、親戚が敷いてくれた布団の中に潜り込む。
部屋を暗くして目を閉じても、何故だかなかなか眠れない。
布団の中から手を伸ばして、スマホを手に取った。
暗い中で光を放つスマホはとても明るすぎて思わず目を閉じる。
少しだけ画面の明るさを暗くしてから、再びスマホの画面を見ると メッセージアプリからの通知が来ていた。
タップして、思わず目を見開く。
“おー!ちゃんと送れてるよね?
まさか、ブロックとかしてへんよね!?
いきなりなんやけど、また会おうって言ってたやん?
瀬川さん、ここ住んでないし早めの方がええんちゃうかなって思って、今週の土曜日とかどう?”
送り主は間違いなく、坂田君。
………なんだか、坂田君というのは慣れない。私の心の中ではさかたんのままで良いだろう。
さかたんから遅れれてきた内容を何回も読んで、口元がにやけてくる。
送られたのは30分ほど前だった。
そういえば、全然スマホ見てなかったな。
返信を打とうと思って、キーボードを開くと ピロンッと手の中のスマホが鳴る。
ビクッとしながら、通知を見る。
[喋るよ!]
生放送を知らせる通知。
それはたった今、メッセージを送ろうとしていた相手。
すぐにイヤホンをつけ、生放送を聞く。
「いやぁ、こんな夜中でも意外と人集まるんやなぁ。」
イヤホンから、数時間前に生で聞いていた声が聞こえてくる。
……本当に、さかたんに会っていたんだ。
そのことが妙に実感沸いて、またにやけてくる。
只今時刻は、夜中の1時30分。
さかたんも最後まで残っていたし、疲れていると思うのによく生放送出来るよなぁ。
思わず感心してしまう。
「今日は、出かけてて疲れたから30分くらい話して終わろうかな。」
…いや、案外そうでも無かったみたいだ。
そうだ、返信しよう。
そう思ってもう一度メッセージアプリを開く。
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菊香(プロフ) - サラさん» ありがとうございます!早速お邪魔しますね(^^) (2018年2月1日 20時) (レス) id: aea442a5e9 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 菊香さん» 大丈夫ですよ!お待ちしております! (2018年2月1日 7時) (レス) id: 26a9623291 (このIDを非表示/違反報告)
菊香(プロフ) - サラさん» まじですか!!ボード行っても大丈夫でしょうか? (2018年1月31日 11時) (レス) id: aea442a5e9 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - うしさせの春ツ北海道参戦します! (2018年1月31日 5時) (レス) id: 26a9623291 (このIDを非表示/違反報告)
菊香(プロフ) - ちーちゃんさん» ぴゃああああ(( (2018年1月30日 23時) (レス) id: aea442a5e9 (このIDを非表示/違反報告)
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