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守ってほしい ページ45

スノーラ「では…よろしくお願いします。リリア様」

リリア「うむ。任せておけ。しかし…お主も堅いのぅ…ルドーみたいにもっと気軽に話しかけてくれていいんじゃぞ?」

スノーラ「私は外から来た人間です。誇り高き妖精様にこの屋敷の護衛になっていただいているのに崩してお話しする事はできませんよ…ルドーさんはこの家の血を持っているからいいのですが」




黒い馬車が動き出し、見えなくなるまでリリアとスノーラは馬車を見送り、そう話していた。




リリア(あのAが…あの時感じたレイの魔力を持っている者かは分からんが…全力で守ってみせる…)




鏡で学園に戻ろうとした時、屋敷の近くの塔が薄く光ったとか。


________________________________

「それでは。次の生徒よ。屋敷の前へ…A・シャーベルス!」




し……ん…と鏡の間が一斉に静かになる。




「え?今シャーベルスって言った?」

「ふざけ半分であの家の名前なんて使わないだろ…」

「じゃあ…あの人が…次の…当主か…!?」




フードを深くかぶり、ゆっくり歩くA。誰もが『彼』に釘付けだった。




「ディアソムニア寮…!」




綺麗なお辞儀をしたときにハラリとフードが取れた『彼女』の顔は…冷たく、威厳を放っていた。

誰もが彼女を見て思った。

あぁ…あの子は…




「冷徹」



だと。




______________________

リリア「やはり…あのような騒ぎになるよな…きっと変に怖がられてしまうだろう。心無い言葉があやつを傷つけに来るかもしれない…………絶対……守る…」




さらさら、とは流れない凍っている彼女の髪を見つめながらリリアは話しかけようと近づく。




リリア「お前さん、1年生じゃろう?こんなところに突っ立っていたら体が冷えるぞ?」




期待を込めて話しかける。振り向いた彼女の瞳は真っ白で、何もなかった。しかし…

あっという間にその瞳は、レイの宝石のようなエメラルドへと変わったのだ。




リリア「……!!」




涙がこぼれ落ちそうになるのをこらえて、リリアはこう言うのだ。




リリア「よし!!わしとAは今日から親友じゃ!!」







「友達ではなくて、親友から、やり直そう」




そんな思いを込めて。









守ってほしい fin.

あとがき3→←守ってほしい



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Fの小説(プロフ) - 星猫さん» 合作は作者の手の状態が悪いのと、合作をしたくないという勝手な理由により必ずお断りしています。ごめんなさい… (2021年3月2日 23時) (レス) id: 1437a4eab1 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか? (2021年3月2日 22時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか? (2021年3月2日 22時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
Fの小説(プロフ) - 瑠李さん» ありがとうございます!更新遅いですが、頑張ります!これからもよろしくお願いします! (2020年12月26日 16時) (レス) id: 1437a4eab1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 更新楽しみに待っています (2020年12月25日 0時) (レス) id: 39848ca80e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Fの小説 | 作成日時:2020年11月20日 6時

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