予想外 ページ5
監督生「先輩…!?目、覚ましたんですね…!!」
グリム「なに!?A!?Aが…部屋の前にいるんだゾ…!」
Aの姿を見るなりグリムはAの胸に飛び込んできた。
A「明日から学園生活に戻ろうと思います。部屋を提供してくださり、本当にありがとうござます」
監督生「…みんなすごく先輩の心配をしていました。もちろん僕とグリムだって。みんなが気軽に来れる場所って言ったら…ここしかないんじゃないかって思ったんです。だからあの部屋を貸したんです」
顔を下に向けて少し黙ってから、
監督生「……よかった…先輩が…目を覚ましてくれて…」
僕が見に行くと先輩はいつも寝ていたから…と言って笑う監督生。
監督生「そしたら…また明日…会いましょう!僕、下まで送ります!」
ヴィル「じゃあ…A、いいかしら?」
A「はい、お願いします」
再びお姫様抱っこをされるAを見てAに抱きかかえられていたグリムと、階段を降りようとしていた監督生が目を丸くする。
監督生「え!?どういう状況ですかこれ!!」
グリム「なんでこうなったんだゾ!?」
A「歩くのが少し大変なので…」
そっか…体、ずっと動かしていませんでしたよね、と言って監督生は先に階段をおり、ドアを開けた。
監督生「……あ…」
ドアを開けてポツリと声を漏らした監督生を見て、ヴィルに下ろしてもらったAはよろけながらも出口へ向かい、外を見る。
A「…!!」
300人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Fの小説 | 作成日時:2021年4月9日 21時