今日:14 hit、昨日:8 hit、合計:16,583 hit
小｜中｜大
心当たりは ページ21
胸が刺されたような痛み。Aには心当たりがあった。
そう。ヴィルに抱きしめられた時だ。
A「それが…恋…」
ジェイド「はい。痛む理由は、脈を打つスピードがはやいから、なんですよ」
A「！？」
言われたことを心の中で反芻させる。そして、Aは知った。
＿＿＿＿＿＿＿自分は、あの時ヴィルに抱きしめられてドキドキしていた事に。
そして、リリアと話していたあの時も…
A「そういう事でしたか…」
ぽつりと。そうつぶやき空を見上げる。
A「……あるのですね…『好き』以上の想いは…」
波の音が、静かに響く。ざわざわと分からない音を立てていた心臓に共鳴するかのように。
何もかもが静かになった。
A「……っ…どうして…気がつくのが…いつも遅いのでしょう…」
ジェイド「A…」
こんなにも繊細な子はいるのだろうか。
自信が恋を、本当の『愛』を知った時に
静かに涙を流す子を。
A「……どうして…こんなにも…胸が………痛くなるのでしょう…これが…恋なのですね……」
涙をいっぱい溜めた目でジェイドの方を向く。月明かりに照らされたAは、美しかった。
A「わたくし………リリアの事を…愛していたのです……ずっと………であった時から…っ！」
ジェイド「でしたら、Aはこれからどうしたいのですか？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 300人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Fの小説 | 作成日時：2021年4月9日 21時
